人の役に立つために努力ができますか?
学校のアンケートにこんな設問があった。
4段階で、できる、できないを示すものだった。
質問文を何度も読み返した。
はあ?
と思った。
こんなことを聞いて、何になるのか。
私たち、こどもに何を求めているのか。
そもそも人の役に立つとは何か。
確かに、人の役に立つために生きられる人は、素晴らしい人だろう。
そして、社会に求められる資質でもあると思う。
けれど、人のためを目指すが故に自分を殺してしまうような事が多々ある。
例えば、本当は友達のこんな所が嫌だけれど、友達が傷ついたら嫌だから言わないでおこう。とか、今私が仕事を休んでしまったら、会社に迷惑がかかるから体調が優れなくても頑張っていかなきゃ。とか。
現代社会が生きづらいと感じるのは、世のため人のためという考え方が当たり前に浸透してしまっているからだと思う。
アンケートに回答する前に、「学校に行きたくない君へ」という本を人に勧められて読んだ。
この本を勧めてくれた人に本当に感謝している。考え方が全く変わったからだ。
不登校の子は可哀想な子、という概念が頭のどこかで定着していたが、全くもってそんなことはなかった。
彼ら彼女らは、自分の意見を持っていて、人のためではなく、自分のために努力したいと考えているからこそ、集団を優先させる「学校」という場に合わないのだ、と思った。
本当に可哀想なのは、人の役に立つために努力して、結局自分のためには何もしてあげられない自分の方なのではないか、と思った。
私は「学校」という場に、人の役に立つために…なんて事を教えて欲しいとは微塵も思わない。むしろ、自分のためにいかに努力できるか、自分を大切にすることを前提として、どのようにしたら他人と上手く関わっていけるか、を学べる多様性のある場所になって欲しいと思う。
#高校生 #不登校 #教育 #青春フォトグラファー #学校に行きたくない君へ
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