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青くさくて何よりも愛おしい私の春

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本
ただの女子高生が過したほんの一瞬のあいだのお話。
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試験

試験

昨日から騒がれていた台風は、空回り。
分厚く重たい灰色の雲が、私の気持ちをさらに憂鬱にさせる。
そんな、模擬試験の日。

日本史のテスト。
残り10分で、テストが終わる。
手持ち無沙汰に、空を見つめる。
灰色の世界にぽっかりと浮かぶ黒い電波塔。
窓枠に切り取られた世界は、まるでモノクロ映画でも見ているような錯覚に陥れる。
まだ問題を解いている子、机に突っ伏して眠っている子、私と同じように窓枠に切り

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制服ってつまらない。

制服ってつまらない。

制服は好き。でも、つまらないって思う。
だって、皆同じ服を着ていたら個性が引き出せないから。

いつもは制服をかっちり着こなして、内気なあの子が私服は少し派手目だったり、いつもは制服を少し着崩して、元気なあの子が私服は大人っぽかったり。

洋服は着ている人のイメージを大きく変える。
だから、面白い。
その人の奥深くの個性を引き出すのが服だと私は思う。

だからこそ、学校では私服を着ることが良いと思

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青瞬

高校生ってなんだろう？ 私の最大のテーマ。 私を含め、彼女たちは決して大人ではない。 だが、子供にもなりきれない。 中途半端で、未熟。背伸びばかりして、つまづいてしまう。 それぞれが個性を表し、思考を持つ。それは、人とのぶつかりを起こす事もあれば、学びに繋がることもある。 十人十色。 15歳から18歳という大人になる直前の彼女たちは、何にも成れず、何にでも成れる。 だから、彼女たちは愛おしい。 花が散りゆく時間よりもほんの一瞬。刹那の時間。 盛りでいられるのは、そう長くはない。 だからこそ、私は撮る。
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私が写真を撮る理由

私が写真を撮る理由

国語の授業で、身近な人にインタビューをする、という課題があった。
嬉しいことに友達に取材対象として選んでもらった。
趣味とか、大切なものって何？と聞かれて、私はすぐにカメラ！と答えた。
友達は、そうだよねー！と言ってメモをする。
いくつか、質問されて、友達は最後に不思議そうな顔で聞いてきた。

さきってなんで写真撮ってるの？きっかけとかあるの？

私はハッとした。
最近はなんで自分が写真を好きなの

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