私が写真を撮る理由
国語の授業で、身近な人にインタビューをする、という課題があった。
嬉しいことに友達に取材対象として選んでもらった。
趣味とか、大切なものって何?と聞かれて、私はすぐにカメラ!と答えた。
友達は、そうだよねー!と言ってメモをする。
いくつか、質問されて、友達は最後に不思議そうな顔で聞いてきた。
さきってなんで写真撮ってるの?きっかけとかあるの?
私はハッとした。
最近はなんで自分が写真を好きなのか、撮り続けているのか、それを忘れてしまっていた気がした。
私が写真を撮るきっかけは、夏休みの文化祭準備だった。
映画を上映するうちのクラスは、日々撮影に勤しんでいた。
カメラマンとして、映画を撮っていくうちに、頑張っているみんなの姿を思い出として残したい。忘れたくない。
そう、思った。
それからは、動画も沢山撮ったし、スマホでだけれど写真も沢山撮った。
帰ってから見返す写真たちは、どれもキラキラしていて、楽しそうで、何より愛おしかった。
だから、私は写真を撮る。
愛しいみんなを「写真」という形に残したいから。
最近は、みんなに綺麗な写真だと思われたい。そう思って撮っていたような気がする。
原点に帰ってみれば、写真を始めたのはただの自己満で、みんなに見てもらいたい訳じゃなかった。
確かに、みんなに見て貰えるのは嬉しい。
でも、私はみんなの評価が欲しいわけじゃないんだ。
私はこれからも、愛しい人達を私の記憶として写真に残していくのだろう。
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