見出し画像

産後うつの私が、15万部ベストセラーの表紙カメラマンに―すべての始まりは、90歳女医との出会い

🐈‍⬛自己紹介🐈‍⬛

✧京都在住┆フォトグラファー10年目
✦夫、息子(R4生まれ)、猫♀(7歳)、猫♂(6歳)
✧36歳で出産。女性ホルモンに振り回されがち。PMDD改善中→ピル服用で人生変わる
✦産後の調子が悪くすべての自信を失う。からの再出発としてのnote開始
✧note100日連続投稿チャレンジ→4月12日達成→🆕90歳まで毎日投稿
✦セミヌード熱爆上がり中。
✧最弱メンタルぽんこつ母さん→最強メンタル母さんへ。毎日をふかふかな心で生きるため、心を鍛える「メンタル筋トレ」で世界を変える。

サイトマップInstagramXThreadsWebサイト



こちらの本の表紙(現在はイラストになってます)とイントロ、章扉の撮影をさせて頂きました。

販売から2年。

15万部越えだそうです。
22刷り。

15万部って言われても、よくわかんないですよね。
自分が書いた本じゃないしと、
わたしもなんの実感もなく、
今朝夫に話したところ
「それは自分の仕事の成果として一番推していくところじゃないの?」と言われて、
あらためて「そうか、推していこう!」と思っての投稿です。

15万部がすごそう!ベストセラー!というのはわかるのですが
実感を得るために、お金で計算してみました。笑
超単純計算で、
一冊1540円×15万部で、2億越えです。
やらしいけど、わかりやすいでしょ。

そんな大きなお金が動く本の顔に
自分が撮った写真を使ってもらってるって
どんな気持ちだと思いますか?
どうやってそんな仕事に辿り着いたか、
ちょっと気になりませんか?

これまた、誰のためにもならない再現性のない道筋だったのですが・・・笑

現在、売り方の方向転換で、写真の表紙は可愛いイラストになっています。
こういう戦略もおもしろくって、すごく勉強になりました。

というわけで、
「15万部売れてる本の表紙&イントロ写真を撮影したカメラマンの話」
と題して、noteを書いてみます。


1、始まりは産後うつ

もしわたしが息子を産んでなかったら。
産後ものすごい元気だったら。

この本はこの世に誕生していなかったかもしれない。
いや、誕生はしてたけど、わたしは関わってなかったと思います。

36歳で出産し、産後直後からメンタルが崩壊してしまい、
数週間で物を食べると砂利の味がするようになっていました。
不安すぎて、「自分はもう一生笑って過ごすことはできないんだ。」
と本気で思っていたし、
心をツンと刺すような不安で常にいっぱいで
頭がおかしくなりそうな毎日でした。

産院からも精神科を紹介されましたが、
里帰りのタイミングと、家に戻るタイミングの関係で
紹介予定の病院に行けず、京都に帰ってきました。

ここでも、紹介されていた精神科に行っていたら
この本の写真を撮影することはなかったでしょう。

京都に帰ってきてから、変わらずまぁ大変で
授乳もあったので、薬も飲みたくない、でも辛すぎてどうしよう
この不安感が治るなら、もうなんだって飲む。
ていうか精神科も心療内科も予約1ヶ月先・・・、
もう生きていけない・・・。

2、鬱でも「普通」を選ばない女

というところで見つけた、
著者の先生の漢方心療内科。

漢方か、授乳してても良さそうだ。
めっちゃ近いやん。


え・・・?

先生、90歳?

開業が、80代・・・?

サイトに記載されてある年齢に、
これは打ち間違いかなと思いつつ、
かなり悩みました。

とりあえず一回行ってみて、
ダメなら他探せばいいやんという夫の声で
クリニックの扉を叩いたのでした。

そしてその選択を
SNSに投稿したんですよね。

はじまりはこんなところです。
産後の恐ろしいほどの情緒不安定さが
この15万部のベストセラーに仕事で関われた奇跡に、
つながっているわけです。


ちなみに、
受診したときのわたしのメンタルは
それはもうネガティブで斜に構えまくっていました。

「大丈夫だから!」という周りからの声が全然しんじられなくて、「え、全然大丈夫じゃないんですけど?」と日々思っていました。

が、診察の時に先生に言われた
「大丈夫ですからね」というひと言が強烈で
90歳の先生に大丈夫と言われてしまったら
「あ、そうですか・・・大丈夫・・・なのか」
としか思えないんですよね。

魔術のような説得力の塊のひと言でした。


3、出産以前に蒔いた種が小さく目を出した瞬間

すごい情緒不安定なのに、SNSに投稿ができるなんて
そんなに重症ちゃうやん、という声が
どこからともなく聞こえてきますが
あの頃はFacebookが支えでした。

息子が生まれてから1ヶ月後に、
辛すぎて発したSOS。

その後も日々生きてる報告と、
つらい気持ちを紛らわせるために
ちょこちょこ投稿をしていたわけです。

で、
90歳女医さんのクリニックを受診した投稿を
ある女性編集者さんが見つけて連絡をくださったのです。

この編集者さんとの出会いは
黒歴史になりつつあった某出版ゼミでした。

あの時支払った〇〇万円は
ここにつながるための種まきだったのかなと思ってます。

編集者さんの、アンテナの敏感さにも驚きました。
でもわたしも確かに、
子供7人、89歳でクリニックを開業してして90歳で診療を行なってるって
そんな人います?
聞いたことないし、どんな感じなのか絶対会ってみたくなりますよね。
キャッチーすぎる。

4、不安症なのに未知にチャレンジするドM女

そのつながりからの、写真撮影に至りました。
当時産後すぐの情緒が荒れ狂うわたしに
撮影を依頼してくださったことに感謝。

当時はとにかくドネガティブだったのですが、
処方していただいた漢方薬を真面目に飲んで
撮影の頃には保育園も決まっていたので、
かなり元気になっていました。
あと、子育てから少し距離を置いて「仕事」ができる時間が
癒しでもありました。

が、まだハイになったり沼に落ちたり、不安もいっぱいあった時期で、
本の写真撮影という仕事も初めてだったし、
「わたしなんかでいいのか?」
なんてずっと思っていた気がします。

ものすごく怖かった。

がっかりされたらどうしよう。
お情けで撮影依頼してもらっただけだから。
上手く撮れなかったら、信用を失う。

でも、やってみたい。

そんなことを思いながら、
撮影前も過ごしていたし、
撮影後データ編集の時も、
本が完成するまでずっとずっと不安はありました。

今のちょいマッチョメンタルなら
もっと軽やかに過ごしていたと思いますが
当時はポジティブさの欠片もなく
すべてをネガティブに捉えて保険をかけていました。

が、実際に完成した本を手にしたときは
ただただ感動しました。

そして、本の内容が素晴らしくて自分に響いて
先生の生き方そのものにも希望をたくさんもらって
人生で大切にしたい本の一冊だなぁと思ってます。
産後すぐの頃は、特に物忘れがひどくって
それがさらに将来への不安を助長させていたのてで、救われました。

100万人の手に渡って欲しいし、
そうなるんじゃないかなぁと思ってます。


5、なんだか売れている

出版されてから1ヶ月後。

地方紙から、全国・地方紙17紙に広告。
ものすごい反響があり
その後は電車の中吊りにも。

東京JR全然、大阪地下鉄などなど・・・。

すごいスピードで広まっていき
半年ほどで10万部突破。

愛する京都の大垣書店にこれは嬉しい

近所の書店でもずっと山積みでした。
売れている本の扱いってこうなんだ、と
感動してきた記憶があります。


6、とっても売れている

その後も何回も雑誌等に本の内容が掲載されたりと
たった一冊の本が
こんなふうに世界を旅していくんだと
その様子を間近で知ることができて
大きな学びになりました。

大ベストセラーのこちらの書籍が
今後どうなっていくのかも
ずっと追い続けたいなぁと思っています。


7、得たものは

未知なる経験を得られたことが一番の報酬でした。
わたしは写真を撮って終わり、ですが
これだけたくさんの人の手に渡った本の出版に関われたことは、誇りでしかないです。
「写真を撮っただけ」と遠慮がちになってしまうけども
ほどよく遠慮しつつ、でも堂々と誇りたいと思います。

流れるままに
チャンスをキャッチした自分を
褒めてやりたいです。

当初はビビりすぎて
同じくカメラマンの夫に振ろうかと思ってたらいです。
自分で撮ってよかった。笑


基本的にビビリ屋なので
何をするにもモンモンと悩みがちです。
そんな中でも
やりたいことはやってきた。

そして、これからは
ポジティブな意識で軽やかに
もっと未知の世界へ足を踏み入れて行こうと思っています。


というか、
89歳で開業ですよ。
夢しかない。
この先生に出会ったから
90歳まで毎日noteを書くと決めました。






ぽんこつグッズ専門店 ショップぽんこつ

サイトマップ作りました


匿名で質問が送れる質問箱を設置しました!
写真のこと、メイクのこと、今日の晩御飯の献立のこと
ぽんこつに何か一言、気軽に投稿してみてください 🤩
とっても喜びます。

質問には投稿にてお答えさせていただきます!


いいなと思ったら応援しよう!

ぽんこつ母さん
サポート、励みになります🥹