[読書日記]ここはすべての夜明けまえ~希望か絶望か
ひらがなだと情報が制限される
その読みから頭の中で想像するまでに時間がかかる
「ここはすべての夜明けまえ」
著:間宮改衣
星野源さんが星野源のオールナイトニッポンの中で紹介された本の中の1冊です。
初見(初読?)では何とも感想が言えなかった。
わかったような、いややっぱり分からない。
その感情を言語化は出来ないけれどでも気になる。
日を空けて再読。
一度目よりも格段に解像度が上がった。
そしてより深く謎も深まった。
著者は読者に希望を伝えたかったのか、
それともこの世はどこまで行っても絶望だよと言いたかったのか。
人が当たり前に享受されるべき死ぬ権利について
自分の中で想いを馳せた。
冒頭で書いた通り、ひらがなで話が進んで行くので
私の中ではどこかポエムのような童話のような作品として
受け止めているところがある。
テクニック的なことは分からないけどこれは面白い手法だなと思った。
SFは普段自分では全く手が伸びないジャンルだけど、私の先入観を良い意味でぶっ壊してくれた作品だった。
出会えてよかったと思える作品に出会えて本当によかった。