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パ・ヴィレッジでシメのダルバート

カレーに利用されて繁殖している人間たちもまた繁殖しているのだ。

せっかく毎日インド料理漬けの生活をしているので、可能な限り東京マサラ部室での暮らしを描き、記録に残しておくことにする。カレーを中心に起きた出来事や考えたことをカレー哲学の視点で記していく。毎回1000〜1500字くらい。

繁殖している

アムールのギーが切れた。ネパールのギーを買ってみたがインドのギーと比べてかなり乳臭い。やはりネパール料理はインド料理と違う。何が違うかというと、スパイスも違うし、作り方も違う。ネパール料理は美味しいけど派手なおいしさはあまりない。ただお米が進む料理なので、ご飯をたくさん食べたい人や家庭的な女がタイプの俺ならきっと一目惚れ、である。

以前ターメリック同士で比較したことがあるがインド産よりもネパール産は挽きが荒く、フローラルで甘やかな香りが少しした。

当たり前だが植物はその育った土地や品種、天候によって品質は変わり、まったく一定ではない。ワインは畑ごとに全く評価が変わったりするけどスパイスってそういうのあるのだろうか。こだわっているところなら等級とかオーガニック栽培とかはあるだろうけど。

今月からネパール月間ということで毎日ネパール料理ばかり作っているが、人によってネパール料理に対する態度はそれぞれである。

もちろんネパール料理がハマるという人もいればあまりテンションが上がらないという人もいて、そういった他人の嗜好を聞くのは結構面白い。自分は無理なく毎日食べられるようなものが好きで、ネパール料理はそういう意味で結構ハマっている。

ネパールとは関係ないが、夜は顎の長い大学時代の友達が台湾に帰る前にもう一日だけ日本におるということで、昨日と違うメンツがまた集まり、無意味に酒を飲んだ。

情報も増えないし、脳が焼けるような高揚感もない。かといって思い出話もそんなにしないし、将来の話も別にしなかった。僕たちは接続しているこの時間それ自体を楽しんでいるようで、つまり遊んでいた。こういう空間は久しぶりで、端的に言ってよかった。

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