新年は気持ちを新たにネパール料理研究。ネパールっぽさってなんだろう。
自分の出身である長野県の風景とネパールの風景が似ていることもあってネパールには勝手に親近感を覚えているが、ネパール人もどうやらそうらしい。日本で最初にネパール料理店ができたのは長野県なんだって。
山の高さが倍くらい違うけど酷似している。
2023年1月からは一度インドを離れ、気分を新たにネパール料理研究をしていきます。ネパール料理はマサラ部室ができた直後の2020年11月くらいに作りまくっていたけど、2回目なのでどのくらい解像度を上げていけるか楽しみです。
ネパール料理とは
ネパールはインドと中国に挟まれる場所に位置する山岳国家。ヒマラヤ山脈もあり国土には高地も含み、バラエティに富む土地に100以上とも言われる多数の民族が暮らしている。料理は民族ごとにも違いがある。地理的にインド、中国、チベットの影響を大きく受けているが、カス(ネパール)料理、タカリ料理、ネワール料理、チベット料理、ライ・リンブーの料理など大まかに分けることができる。
歴史的にはインドの古い時代の料理がほぼそのままの形でネパールに残っているという説があり、(チャラカの食卓を参照)比較的シンプルな料理が多い。
全土的にポピュラーなのは日本でもお馴染みになってきつつある「ダルバート・タルカリ」という定食メニュー。構成はダル(ひきわり豆)スープ、大盛りの米、タルカリ(野菜という意味)、アチャールといったセットメニューになる。
ネパールの食事習慣では朝晩に「カナ」と呼ばれる食事をとり、それ以外に「カジャ」と呼ばれる軽食(モモとかチウラとか色々)を食べるのだが、ダルバートは単に「カナ」と呼ばれることが多い。とにかく大量のご飯を食べる。
ネパール料理の魅力は「おいしすぎないこと」だというのは語弊があるかもしれないが、毎日食べても飽きない、日常食としての魅力があるのは確かだと思う。ダルバートは日本で言うところの日替わり味噌汁定食のような、派手さはないけどいつでも食べられるホッとする食事といえる。
そこまでご馳走ではないけど、安定感があってガシガシ米を食べられるのでハマる人はハマるが、似たような見た目であっても南インド料理などとは全く違うシロモノだと思う。
ネパール料理に関する疑問点
そんなネパール料理について今月はこのようなことを考えていきたい。
・適当にレシピに沿って作っても意外とネパールっぽくならない。ネパールっぽい味を出すためのポイントってなんだろ?
・ネパールではなんでクミンとかメティを焦がすんだろ?
・スクティやブテコ、チョエラ、モモなど色々な料理のレシピ研究
・ネパール人はよく酒を飲むが、ネパールの居酒屋文化について深堀りたい。
・ネパール料理は日常食ばかりのイメージだが、かつて王国だった。何か派手なごちそう宮廷料理はないのか?
・ネパールには民族がたくさんいるが、民族ごとの料理の特徴は?
・基本的なネパール語でのスパイスや食材の名前をインプットしたい
・ネパールの季節感がよくわからない。四季に応じた食べ物ってどんな感じか。
今月の『カレー哲学の視点』マガジンは基本的にネパールに話題を絞って、このへんのことを書いていきたいと思います。
マサラ部室関連ニュース
1月はネパール月間となり、メンバーシップ上で一緒にネパール料理研究をしていくメンバーを募集しています。
ダルバートを出すネパール料理店も東京には多く、手軽に食べられるため馴染みのあるようで実は奥の深いネパール料理のあれこれを探っていきます。
活動予定:
・1/7 七草サーグとダルバート作りホームパーティー
・1/8 夜20時〜 オンラインMTG
・1/11 21時〜 ダルバート専門家のネパール旅の話を聴く会
・1/17 21時〜 某ネパール料理店の方(日本人)のお話を聞く会
・1/21 ネパール料理基礎練ドリル会
・1/25 ほんきダルバートオフ会
その他、随時レシピや情報共有もしていきます。月初の参加がお得です。
近況:2023年は「やらないこと」を決めて極める
いただいたサポートは全てカレーの材料費と東京マサラ部の運営資金となります。スキやSNSでのシェアもお願いします。 インド料理やカレーの本を出したいです。企画案がたくさんあるので、出版関係の方、ぜひご連絡ください。