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インドでCoCo壱番屋のカレーを食べてみた

幸か不幸か、「カレーの本場」というイメージを持たれているインドという土地。ご存知の通り、インドには日本で一般的な「カレーライス」は存在しないものの、そのルーツがインドにあることは確かだ。そんなインド市場に、日本発のカレーチェーン「CoCo壱番屋」が“逆輸入”されたのは、2020年のことだった。

CoCo壱番屋といえば、世界最大のカレーチェーンとしてギネス記録を保持しており、日本で最も愛されるカレーチェーンである。他のカレーチェーンが数十~100店舗程度にとどまる中、CoCo壱番屋は国内で1,300店以上、海外でも北米やアジアを中心に200店舗以上を展開している。インドではデリーとグルガオンに3店舗を構え、日本式カレーを広めるべく奮闘している。

スパイス料理があふれるインドで「ジャパニーズカレー」はどのように受け入れられ、どんな課題に直面しているのだろうか。今回、実際にグルガオンの店舗を訪問し、カレーを味わい、スタッフから話を聞きながら現地での反応を探ってみた。

この日訪れたのはグルガオンの「M3M」というショッピングモール。
同じモール内には、サイバーパンク東京的なコンセプトの「HARAJUKU」という店があり、回転寿司形式で食事ができるらしい。こちらはインド人経営の店とのこと。

サイバーパンクトーキョー的コンセプトのHARAJUKUというお店では回転寿司方式で食事ができるらしい。インド人運営。
499ルピー(約900円)というのはショッピングモール的には普通だがローカル価格としてはなかなか高い。


CoCo壱番屋の世界戦略

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