夏目漱石が好きだ 2
夏目漱石が好きだ。
「馬は走る。
花は咲く。
人は書く。
自分自身になりたいが為に。」
夏目漱石
これ見たとき、痺れた。
痺れてしまってなんだけど、この言葉は夏目漱石の言葉じゃないって説もある。
だが誰の言葉であっても、私を痺れさせたことに変わりはない。
硝子戸の中 という、夏目漱石の随筆をおすすめしていただいたので読んでみた。
(見たい本は即Kindleで見れるので良い時代だ。)
夏目漱石はかわいい。
かわいいというと語弊がありそうだ。
夏目漱石はツンとしているところがいい。
「ただ書いて見ろと云われたから、自分以外にあまり関係のないつまらない事を書くのである」
このツンツン具合が面白い。かわいい。
でも漱石は、心ない人ではない。
「死は生よりも尊い」
「死というものを生よりは楽なものと信じている」
と言いつつも、つらい身の上話をしにきた女性にこう言うのだ。
「死なずに生きていらっしゃい」
爽やかなツンデレ男に痺れてしまう。