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映画「イコライザー」のセリフから正義とは何か考える
1.イコライザーとは
映画「イコライザー」は、名俳優、デンゼル・ワシントン主演のアクション・スリラー映画です。
イコライザーという映画は、主人公のロバート・マッコールが、悪を成敗する作品で、わかりやすく言うならば、アメリカ版「必殺仕事人」のような作品です。
しかし、イコライザーという作品は、ただのアクション映画ではなく、哲学的な雰囲気が漂う、品のある作品です。
今回は、イコライザーの第3作目である「イコライザー THE FINAL」において、正義について考えさせられる非常に印象深いセリフがありましたので、紹介します。
2.印象に残ったシーン
「イコライザー THE FINAL」において、主人公のロバート・マッコールが、「あなたは善人か悪人か?」と問われるシーンがあり、その質問に対して、ロバートは、「わからない」と答えました。
そして、その後のシーンで、「そう答えるのは、善人だけだ」と質問者が、ロバートに対して言うシーンがありました。
私は、映画館で、このシーンを見て、何かが腑に落ちたような感覚になりました。正義とはなにか?ヒーローとは?人間はどうあるべきか?これに対する答えが、詰まっているような気がしました。
確かに、善人は、自分のことを善人と言わないと思います。
なぜなら、この世の中で、誰が絶対的に善で、誰が絶対的に悪かなんてことは、分からないからです。
だからこそ、正義とは何かを自分に問い続けて、考え続けることが大切なんだと思います。
自分が善であると言い切る人は、一歩間違えれば、悪になってしまう危うさがあります。
一番大切なことは、答えの出ない問題に対して、無理やり答えを出すのではなく、悩み、考え続けることなのだと思います。
そうすることで、人間力が磨かれていくのではないかと思います。
3.ロバート・マッコールの名ゼリフ
イコライザーには、シンプルでありながら、心にストレートに響くセリフがいくつかありますので、少し紹介したいと思います。
・君はなりたいものになれるんだ。世界を変えろ。
・完璧より前進。
・この世に存在する痛みは2つ、実際の痛みと、改心の痛み。今、どちらか選べ。
・生きてる間にチャンスを生かせ。
・自分を疑えば失敗する。
・「するべき」と「する」。両者は似て非なるものだ。誰だってできるはずなのに誰もやらない。で、不満が溜まる。
本当はできることを誰一人しなかったばかりに。というか、そもそもするべきことを。
このように、イコライザーは、普通のアクション映画とは違い、道徳的に考えさせられるセリフが多く出てきます。
非常に味わい深い作品ですので、まだ見たことない人は試しに見てみてください。
4.最後に
イコライザーという作品は、悪を成敗するスカッとするシーンがあり、それだけでも十分楽しめるのですが、ところどころ哲学的なセリフもあり、考えさせられる映画でもあります。
だからといって、必ずしも頭を使って見なければならない映画ではなく、非常にエンターテイメント性の高い作品ですので、是非、軽い気持ちで見て欲しいです。
普通のアクション映画と一味違う、重厚な雰囲気に魅了されます。
特に、主人公無双系映画が好きな人には、自信を持っておすすめできる作品です。