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こんこんちきディスクガイド

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偏屈3人組が、週刊を目標に、個人的おすすめ音楽を押し売りします。 【メンバー】●induction_heating:BEMANIを契機にダンスミュージックのつまみ食いを始める。/…
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2022年12月の記事一覧

令和4年に気になった曲やらイベントやら(年間ベスト)

2022年もあと少しで終わってしまいますね。 最近歳食ってきたので思うんですけど、季節感とか節目を一つ一つ大切にしていかないと、意外と人生ってスーーーっと終わってしまうというか、強制的に季節ごとのイベントで時間軸にピリオドを打たないと、無為な時間が流れていってしまうというか。 ということで(?)、年末なので、今年気になった曲とか、アルバムとか、音楽関連の出来事を振り返ります。見出しの曲名をクリックしたら、SongWhipに飛ぶので、Spotify以外の人はそちらから。 新

2022年ベストアルバム25

  年ベスやります。個人的に、今年はTwitterの音楽アカを作ったりフジロックに行ったりして、音楽digモチベが本格的に再燃した年でもあったので、ちょっと気合を入れて選んでみたつもりです。digの深さでいえばまだまだですが。  それぞれにちょっとした感想コメントをつけて、また特に好きだった曲もひとつずつピックアップしてみました。各アルバムのタイトルまたはジャケットを押すとsongwhipのリンクに飛べるので、気になったものがあればぜひそちらからチェックしてみてください。

羊文学のライブ「まほうがつかえる2022」を観に行きました

はじめにすーごいよかったです。 (以下note仲間のディスクガイドです。合わせてどうぞ。) 音がでかいオルタナロックの幻想的な世界観。透き通る空気感。そういうのがやってくるかなと思ってました。羊文学ってスタイリッシュのバンドだと思ってました。モエカさんとコーラスのゆりかさんと、脱力な歌声がいいんだよね、とか。 全然違いました。演奏が始まってすぐドラムの鋭さに驚きました。ホールで出せる音圧をフルで使って押し寄せるライブでした。よかった。その楽器たちの音圧をボーカル・コーラ

【EP紹介】遊び心あふれるテクノポップ - M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB

こんにちは〜ご無沙汰です。 既に方々で話題になってますが、11月リリースのLAUSBUBの1st EPをご紹介します。すごいから、みんなぜひ聴こう。 アーティスト紹介:LAUSBUBLAUSBUBといえば、札幌出身の岩井莉子と髙橋芽以の2人組テクノバンド。昨年(2021年)、サンクラでリリースしたシングル「Telefon」が話題に。岩井莉子の紡ぎ出すゴリゴリの曲と、ハスキーな髙橋芽以の声がベストマッチ。 コロナで軽音楽部の活動ができないからって作った曲が、「Telefo

「雅楽は音楽ではない。」

はじめに3人組、こんこんちきディスクガイドです。記事更新のため定期的に編集会議を行っています。ただ、会議後の雑談が膨らみに膨らんで、トピックのぶつけ合いの場になってしまいました。しかも振り返ってみると、そこそこ情報量のあるトピックを毎回これのためだけに用意して議論していることに気が付き始めました。目的外の雑談なのに。そこで、会議録をも一つの成果物として公開することにしました。 前回の議事録はこちら。 ディスクガイド本編はこちら。 登場人物 phillsy:雅楽経験なし

「陰キャならロックをやれ」に思うこと

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』を見ている。とっても面白い。 大まかなあらすじは、いわゆる「陰キャ」の主人公・ぼっちこと後藤ひとりが音楽を介した様々な出会いの中で少しずつだけど成長していく……というもので、青春成長物語としてみてよいだろうと思う。面白いのは、きららテイストにデフォルメされてはいるものの、根暗な主人公の思考や、バンド界隈の雰囲気などの描写に妙なリアリティがある点。特に、8話のライブシーンの下手くそな演奏や、それに一瞥もくれない観客の雰囲気とかはリアルすぎて吐きそう