「PLAY! 〜勝つとか負けるとかどーでもよくて〜」感想文 (ネタバレあり)
私はこの映画の題材となった「ロケットリーグ」というゲームをやっています。
「ロケットリーグ」というゲームは簡単に説明すると、車を使ったサッカーゲームです。
下の動画は私がYoutubeに投稿した「ロケットリーグ」のプレイ動画です。
(腕前はへたくそな方ですが)
私は2022年のハロウィンイベントで私が好きなホラー映画「SAW」とコラボするという情報を聞いて「ロケットリーグ」を遊び始めました。
今回、「ロケットリーグ」のeSports大会に参加する高校生を題材にした「PLAY! 〜勝つとか負けるとかどーでもよくて〜」という映画が公開されたので観に行きました。
どこにでもいるような高校生三人組
この映画は主人公翔太、達郎、亘の三人がアンダードッグスというチームを結成してeSports大会に挑むという話です。
彼らはそこらへんに居そうな高校生という感じで、感情移入しやすいです。
彼らは悩みを抱えたりしますし、楽しい時は楽しみます。
アンダードッグスの三人はこんな感じでした。
郡司翔太
金髪が特徴的
翔太は達郎が作ったポスターを見て、ロケットリーグを始めます。
女の子や友達と遊んでいて元気そうな印象だが、家では両親が揉めているので苦労人であったりする。
達郎に教えてもらいながら、ロケットリーグの腕を磨いていく。田中達郎
ケガをして、バスケをやめた天才ゲーマー。
アンダードッグスで唯一のロケットリーグ経験者で、翔太と亘にロケットリーグを教える。
ライバルのHALという人物と高校eSports大会で対戦するシーンがすごかった。小西亘
Vtuberの視聴者で、FPSが得意。
FPSの腕前から達郎にスカウトされ、ロケットリーグを始める。
Vtuberの配信を見ながら試合に出場するような感じで最初はやる気が無かったが、頑張ると未経験ながら反射神経を生かす。
亘が相手のシュートをブロックしまくるシーンはカッコいい。
彼らはいろいろ頑張りながら、ロケットリーグの大会の決勝まで進んでいきます。
彼らは高校生なので、楽しく青春してます。
達郎が亘のエントリー用の写真を撮影するシーンではふざけているようで、楽しそうだったりするし、翔太が弟と試合の映像を見たりなど楽しんでるシーンの描写が良かった。
彼らはゲームを通じて成長していくんです。
応援したいと思えるようなキャラでした。
達郎はライバルのHALのチームを破り、彼らは大会の決勝まで進むことになりました。
ゲームは人を幸せにする
この映画はゲームを題材にしています。
だからこそ、プレイヤー目線からのゲームの描写のこだわりがすごかった。
PCゲームではXboxやプレイステーションのコントローラーを使うのですが、コントローラーの違いを描写していたり、亘がほかのゲームをやっている場面ではフォートナイトという実在のゲームが出てきたりします。
他にも、決勝が行われる東京で練習しようと三人が漫画喫茶に行く場面で漫画喫茶のパソコンにロケットリーグを入れようとするがダウンロードに時間がかかったりなどゲームをやっている人にはわかる「あるある」を描いていた。
試合の場面では実際のゲーム画面を使って、実際にeSportsの実況をしている方の実況を交えながら、本格的で熱くなれる試合シーンで見ていて楽しいです。
高度な技が出てきたり、実際に使えるテクニックの説明があったりなどゲームの描写が完璧すぎる。
本当に制作陣のゲームそのものへの愛を感じました。
私が良いなと思った場面の一つにeSports大会の主催者側が参加者にインタビューする場面があります。
海外の留学生に「ゲームは国籍も人種も関係ない」主催者側が言っていたり、特別支援学校の教員が「ゲームだからこそ、知的障害がある生徒と対等に試合してくれるのが嬉しい。」と言っていたりしていて、ゲームがいろんな人幸せにしていると感じられてゲームの凄さを感じました。
最初は「ゲームなんか」と言っていた達郎達の高校の先生も、アンダードッグスが決勝に進み、付き添いで行くことになりますが、決勝が行われる東京で妻と一緒に試合を観て盛り上がっていたりしていて、ゲームは「人を幸せにする」というメッセージが伝わりました。
主催者側は「高校生だからこそ、本気で遊べ。」と言っていました。
その時を楽しんでほしい。
アンダードッグスの三人は決勝戦で優勝まで届きませんでしたが、最後は決勝戦を仲良く観戦していました。
彼らは負けたが楽しそうに観戦し、盛り上がりました。
「勝つとか負けるとかどーでもよくて」
楽しめればそれでいい。
負けた時の悔しさとそれでも楽しめるというゲームの魅力が伝わってきました。
総括
今年初めて、映画館で観た映画でしたが最高でした。
観に行って、正解でした。
ゲームをやっている人もやっていない人でも楽しめる映画になっています。
ゲームと何かに打ち込む青春の解像度が高くて、ゲーマーとして共感できた。
私は高校時代、ゲームと映画に没頭していました。
アンダードッグスの三人がロケットリーグというゲームに打ち込む姿を見て、あの頃の私にどこか似ているような気がしました。
彼らは「いつも変わらない日常を過ごしているそこらへんにいるような高校生」だからこそ、感情移入しやすい。
ゲームの魅力と楽しさが伝わる青春映画でした。
アンダードッグスの三人、最高だったぞ!
gg!