生きることの意味

私は、ずっと、自らの存在理由を探している。
小さい頃、蛇口を捻ると流れ出る水道の水に、なぜこの水というものは、下へと行き、またそれを流れ落ちるというのか。
水を出すというのか。排水溝へと吸い込まれていく水。
地球に存在する重力と水が持つ流動性で水は、流れ落ち排水溝へと吸い込まれていく。だがそんな事、誰も教えてくれなかった。

「蛇口を捻れば水が出る。そして排水溝へと流れていく。」

それは当たり前の事で、普通のことだからだ。
「蛇口を捻ると、排水溝から水が上り、水道管へと吸い込まれていく事など起こりえない」

それが当たり前の概念だからだ。

だが、それが不思議で仕方なかった。
なぜ？

当たり前

そう言われたから納得できる、というのが不思議で仕方がなかった。

何故？と疑問に抱くことがないのかと、
問いかける事しかなかった。

それは、とても周りを困惑させ、
質問ばかりし、"不思議な子"と言われた。

"変わっている"
とも言われた。

それではいけないと思ったから、
周りに合わせた。

ズレが生じることがなくなったから、
そのままで居続けた。

そうしたら、本当の自分がわからなくなった。

何が本当で、
何が偽りなのか、
もうわからないくらいに馴染んでいるというのに。

その事を疑問に思っている。

故に、今の私の存在理由、存在意義が知りたい。
余計に、だ。

ズレからくる不協和音をなくす為とか、
そう言うのは、
今、考える必要がない立場にある。

そこで、それ以外の理由を求めている。

しかし、なかなか見つからない。
何処に？

わからない。
だれかに教えてもらうことなのか
自分でしるものなのか

わからない。

つまりは、探し求めるしかないのだろう。

どれも、分からないことだらけだ…