大家さん必見！騒音迷惑行為発生は突然に？！
概要
保有しているアパートで騒音問題が発生しました。
現在、明渡訴訟を終えたところですが、今回は、保有しているアパートの騒音問題が発生したときのことを記事にしようと思います。
騒音問題は、どんな大家さんにも、いつだって起こる可能性のあることです。
大家さん、管理会社のご担当者、直接の被害者の方が、騒音迷惑行為対策を行うとき、この記事のことを思い出して、少しでも冷静な対応の助けになれば。
管理会社からの連絡
該当のアパートはもともと2部屋が空室でしたので、屋外洗濯機置き場を室内に移設し、リフォームで室内も綺麗にし、冷蔵庫やエアコンも新品を備え付けるなど、新入居者の募集のために手を加えていました。
手を加えたのは、下図の202と205です。
程なくして、空室は2部屋とも埋まりました。
ようやく満室になったと思った矢先に監理会社からの電話。
新しく入居された方から、隣の部屋の騒音が酷いとのクレームが入っているとのこと。
ひとまず、管理会社から騒音元の部屋に注意してもらうようお願いしましたが、連絡がつかないとのこと。
しかたがないので、注意文書を作成し、全戸に向けて注意文書を投函してもらいました。
その後、状況についてクレーム元のお部屋にヒヤリングするも、状況は変わらず、夜や明け方に男性のひどい怒鳴り声や同時に壁をすごい勢いで叩く音が連日していると…
この時点で、もうただごとではないと判断し、注意の前に事実関係をきちんと把握するための対策に切り替えました。
管理会社とのやり取りの最中に、騒音元の下の階にお住まいの方が退去してしまいました。
この方（外国籍の方）にも管理会社からヒヤリングをしてもらったところ、『まぁ、うるさいよ〜』と。
退去の理由はそれじゃないとしきりに言っていたらしいのですが、しきりに言うあたり、騒音が原因やん…と思いつつ、道具箱から、ここ5年くらいは使っていなかったPCMレコーダー（ボイスレコーダー）を引っ張り出しました。
説明書を読み直し、待機モードから一定の音量を検知するたびに録音し、また待機モードになるという設定を施し、自宅で期待通りに動作することを確認し、後日、騒音元の部屋の下の階の部屋にPCMレコーダーを設置。3日間録音状態を維持した後、PCMレコーダーを回収しました。
回収したPCMレコーダーには、しっかりと怒鳴り声と物や壁を叩く音が録音されていました。
事実確認ができたため、契約解除ができないか本格的に調査を開始しましたが、契約解除までには、長い道のりとやらなければならないことがまだまだあり、PCMレコーダーの録音だけでは情報が足りないこともわかりました。
騒音を証拠として立証するためには、騒音レベルの測定計測や記録が必要なのです。
警察出動
とはいえ、騒音の事実は確認ができたため、具体的な対策を練っていましたが、また、管理会社からの連絡。
隣の部屋の方から連絡があり、今度は騒音元の部屋の音が尋常じゃなく、ガラスが割れたり物が壊れたりする音が凄まじい。事件性があるかもとのことでした。
すぐに最寄りの警察署に連絡しましたが、住所と部屋番号を伝えたところ、別の方からも通報があり、既に警官が出動したとのことでした。
該当のアパートの大家であること、お隣の部屋の方から事件性のある音について連絡を受けたことを伝え、警官の対応後に状況など教えてほしいと伝えておいた。
しかし、その時の電話では、通報者ではないので状況などの情報はお伝えできないかもしれないと言われ、心の中で『なんでやねん？！オイラの所有しているアパートやぞ！！』とツッコみながら電話を切りました。
その後、最寄りの警察署から電話連絡があり、警官が出動し騒音元のお部屋を訪ねたが、訪ねたときには特に事件性はない状況だった。住人に呼びかけたところ、誰とも話したくないし会いたくないと言われたため、会わずに撤退したとの結果報告でした。
対応方針を考える
騒音迷惑行為を知ることになったきっかけを記載しましたが、最初の管理会社からの連絡→全戸投函→1世帯退去→録音→警察が出動までで、おおよそ1.5ヶ月ほどが経過しております。
また、状況と事実関係を整理すると
注意・警告文は効果がない
おそらく退去者は騒音が原因で退去している（これは後にその可能性の信憑性が高くなる出来事もあります）
隣室の方がクレームを入れるほどの騒音がある
実際に騒音の内容の録音があり（騒音レベルの測定計測記録はなし）騒音は実際にある
騒音元の入居者とは電話連絡が取れない
騒音元の入居者に会いに行っても会えない（警察でも無理）
なお、家賃は毎月支払われています
契約解除及び強制退去の文字が頭に浮かびました。