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フヅクエさん

西荻窪にある「フヅクエ」さんにお邪魔してきた。


なんとなく元気がなくなる出来事があり、でも別に誰が悪い話でもなく、ただぼんやりと、真っ直ぐ帰りたくないなあと思っていた夕方だった。


それで、最初はチョコレートのイベントがあったのを思い出した。

お世話になった方が働く小さな本屋さんで行われる予定で、それも西荻窪だった。

よし、これに行こう、と思い、早速電車を乗り換えた。


時間

チョコレートの販売会は18時半から。

現在の時間は18時過ぎ。ちょっと早かった。

行ってもいいのだけど、なんとなくまだもやもやしている。

大切に作られたチョコレートを食べるのに、こんな気持ちではあんまりだ。

なので、寄り道をすることにした。


到着

そしてたどり着いたフヅクエさん。


フヅクエ西荻窪 | 本の読める店 fuzkue

フヅクエさんのコンセプトは「本の読める店」とのこと。

言い換えるならきっと、本を読むためのお店だ。

本を読むことが最優先される、そんなの素敵すぎる。



結論から言うと最高だった。


お店に入った瞬間に「当たりだー!」と確信した。

まずお店がとっても素敵。

シンプルなのに統一感があって、テーブルはカウンター型で広く、椅子も、何時間でも座れそうなしっかりとしたソファだった。

お店の中のどこを切り取っても絵になる。


そして何より、全てがおいしい

本を読むための環境だけでもパーフェクトに整えられた落ち着いた空間なのに、その上ごはんまでおいしいなんて!


私が今回頼んだのは「とってもおいしいジントニック」(このネーミングからしてもうチャーミングで素晴らしい)と「鶏ハムのサンドイッチ」。

とってもおいしいジントニックはとってもおいしかった…。

さわやかな甘さで飲みやすい。
ジントニックの中で登っていく小さな泡を眺めてるだけでもしあわせな時間だった…。

そして鶏ハムがまたおいしかった…。
ほんのりやさしく甘い鶏ハム、ぷりっぷりなんてもんじゃない。
鶏ハムだけのおつまみもあったから頼むか悩んだほど。

しかし、サンドイッチだからおいしさがさらに倍増しているのだ。

耳までパリッとした小麦の甘みを感じるパンと、ピクルスの組み合わせがまたすごい。
ピクルス、酸っぱくないのにさっぱりしてすごい。もう本当においしい。

(そういえば、サンドイッチの準備をしているときの、パンを包丁で切るザクッとした音が聞こえてきて、絶対おいしい!とその時点で思ったのだった。)

メニュー

そしてごはんも去ることながら、私の1番のお気に入りはこのメニュー


紙、フォント、デザイン、文、全てに惚れました。

そして家で見返してわかったけど、あのお店で読むのが1番このメニューが映える!

あの照明でなければだめなんだなあ。

そしてなんで家で読めているのかと言うと、なんとこのメニュー、購入できるのです。

中もみちみちにビールやお酒の説明が書いてあったり、お店の心がけや不思議な(やさしさの詰まった)料金体系のことなどなど…。

読み物としておもしろく、文もキャッチーで優しくて、愛が詰まってて最高でした。

私は滞在時間のほとんどでこのメニューを読み漁っていた。

今回頼めなかったメニューも、制覇したいくらいどれも魅力的だったので、次はたっぷり時間をとって、もっとゆっくり満喫しに行きます!!





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