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ブックカフェで心を取り戻す

直近で最後に本を読んだのが年末。

そこから流行病にやられたり、仕事やら引っ越しやらに押しつぶされ、余裕が無いと本も手に取らなくなる。


そんな中、たまたま、東京駅へ行く用事があり、そのまま銀座で髪を切ることにした。

寄り道

美容院へ向かう道すがら、ふと、この辺で行きたかったお店はなかったかな、と思い出した。

Googleマップに気になった場所にピンを立てておいて、近くに行く用事があるとよくチェックするのだ。

今回は、ちょうど近くに気になったブックカフェ、『HAPPY SCIENCE GINZA BOOK CAFE』があった。

以前、たまたま前を通りかかって、一目惚れしたブックカフェだ。


チーズケーキとカフェラテホット

頼んだのは、デンマーク風のチーズケーキとカフェラテ。

チーズケーキはどっしり重く、しかし控えめな甘さでフォークが止まらない。

カフェラテも、泡がおいしいと思ったのは初めてかもしれない。

本を目の前に眺めながら、長閑で平和なBGMをバックにおいしいものを摂取する。

買った本

ケーキより先に、本の話をするべきである。

購入したのは、一穂ミチさんの『スモールワーズ』。

友達におすすめされていたのを思い出し、その時は文庫が出ていないからと買うまでに至らなかった。

今日見つけて、まだ文庫ではなかったけれど、その友達に会う予定も立ったし、これはここで買えというお告げだと思って購入。

時間がなかったのでばたばたはしていたけれど、カフェラテとケーキと一緒に楽しめた。

初めての一穂さんでどきどきしていたら、最初の話から心に刺さるテーマで苦しくなった。

でも、この方の言葉の選び方や、話の持つ空気は好きだ。

本屋パワー

本を眺めながら、たくさん本屋の空気で深呼吸した。

あーーー、私の心のふるさとだ。

としみじみ。


本屋は不思議だ。

日常では、あんなに『趣味:読書』の人には出会わないのに、本屋に来れば、たくさんいる。

そして私も、本屋に入ると、『趣味:読書』の人、という分類の中に溶け込める。


日常では、『会社の一員』とか、『家族の一員』とかの顔が必要だけど、そこに『趣味:読書』の顔や、『趣味:ものづくり』の顔を持つ時間が必要だったんだなあと。
もう少し意識して時間を使い分けられるようになりたいわ。

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