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Webクリエイティブの学園祭「dotFes 2024」現地レポート。各社のユーモア溢れる展示物を紹介!

8/25(日)に開催されたdotFes 2024に、ピラミッドフィルム クアドラ(以下:クアドラ)が出展してきました。
クアドラは、出来立てほやほやな自社コンテンツ「AI転生ビジネスカードバトル!よろしくデスマッチ!(以下:よろデス)」を展示。他にも13の企業や団体や個人が、テクノロジーを使用したユニークなインスタレーション作品を展示していました。

・「dotFes」とは
dotFesは、「Web Designing」と「クスール」が送る、Webクリエイティブの為のデザインとアイデアに満ちた、1日限りのパフォーマンス。2008年の東京・新宿の廃校での開催を皮切りに、国内外でトークセッションやライブパフォーマンス、インスタレーションなどを提供してきました。
多彩なクリエイターやコミュニティ、テクノロジーベンダーなどによる出展やコミュニケーションスペースも用意し、にぎやかで刺激に満ちた、Webクリエイティブの為の学園祭のような、コミュニケーションイベントです。

https://www.dotfes.jp/ より

今回はその様子をクアドラでプロジェクトマネージャーをしている鈴木香穂里がレポートしていきます。


クアドラブースの様子

今回展示した「よろデス」は、写真と名刺をAIで解析、オリジナルキャラクターに変身させ、トレーディングカードを生成するコンテンツです。さらに与えらえた2つの属性を使い、キャラクター同士バトルさせて楽しむことができます。

ブースは終日大盛況で、体験待ちの列ができるほどでした…! お子さんや学生さんの来場も多く、大人から子どもまで幅広い年齢の方に楽しんでいただくことができました。

カードには皆さんそれぞれ個性的なキャラクターが描かれていて、ご自身の見た目の特徴がしっかり反映されていることに驚いていただけました!
他のブースを回っている時に、よろデスカードを持っている方を見かけると、ふふっと嬉しくなりました。

他のブースもご紹介

ここからは、同じフロアで展示されていた13のブースのうち、気になったブースをいくつかご紹介していきます。

“一歩進んだAI体験” Konel

ずっとやってみたかった「FUCHAT(フューチャット)」を今回やっと体験できました。
これは20年後の自分の顔が生成され、事前に打ち込んでいた自分の夢が実現していることを話してくれるコンテンツになっています。

まず20年後という時間設定が非常に絶妙だなと感じました。ひとりの人間が成人できる、どんな年齢の人でも環境も状況も変わっているであろう年月設定です。そして、AIの仕様が上手くデザインされているとも感じました。

私が打ち込んだ「美味しいものをたらふく食べたい」という夢を、ただたくさん食べられて幸せだという文脈のみならず、たくさん食べてもなお健康で生き生きと過ごせているという、1つ深い心理まで考慮して文章が生成されていたところに驚かされました。
もし、見た目のことについて触れていたら、そこまで反映された見た目になっていたのだろうか…? ぜひもう一度体験してみたいです。

体験後には現在の自分と20年後の自分を比較した写真もいただけました。

“これからのユーモア時代” ました。 / カズヤシバタ

ました。さんの作品は、ただひたすらにユーモアが詰まっていて、発想力が素晴らしかったです。理論だけでは、面白さも魅力も説明しきれないコンテンツだらけです。
初対面の人達が、何も気にせずハイタッチで交流し合えるどうぶつ手袋「Animooo DJ+」や、「チャラそーくん」と「チョロすさん」そして「オニギリーゼンツ」など、馴染みの食べものが言葉遊びによってユーモア溢れるキャラクターに変身させられたものなど、どれをとってもユーモアでしかありません。
これでランチボックスを作ったら楽しそうだなとも思います。ぜひこの子達でショートムービーを作りたいです。

Animooo DJ+を手にはめて、拍手やハイタッチすると音が奏でられます。拍手する時とハイタッチではそれぞれ音が異なるため、コミュニケーションツールとして活用できます。

チャラそうなチョリソーの「チャラそーくん」と、 チョロすぎるチュロスの「チョロすさん」
チャラそーくんは口元に手をかざすとチャラそうなセリフをランダムで喋り、チョロすさんは振るとチョロいことをランダムで言います。
見た目は一緒でも具(なかみ)は違う、5卵生の半グレオニギリのおもちゃ「オニギリーゼンツ」
海苔が開けられる設計になっていて、中身を確認できます。
この子は「テンション揚げアゲ 天娘」てんむすおにぎりでテンションアゲアゲのギャルです。

そして、ユーモア繋がりでもうひとつ。
カズヤシバタさんの展示は、日常のちょっとした事象を大げさなユーモアへ変換させる威力を感じました。
ポップアップ広告を消去できる装置や、仰向けでスマホを使っているときスマホが顔面に落ちるのを防止してくれるシールドなど。これは役に立つのかなんて質問は愚問。この説明できないユーモアこそがこの作品の良さと言えるでしょう。ご本人もユーモアあふれる方で、説明を受ける時間含めて楽しい空間でした。

装置をスマホやタブレットに載せてバツマークを中心に合わせ、画面をタップすると搭載されたタッチペンがバツボタンを押してくれます。

スマホの落下をセンサーが感知するとシールドが開きます。スマホを落とす瞬間は結構怖かったですが、しっかり守ってくれました…!

“遊びにスパイスを” たきコーポレーション

受付を済ませてすぐのところに、ちょっと古いアーケードゲームを模した見た目のゲームコンテンツが2台設置されていました。どちらも、ルールも操作も単純で簡単に楽しむことができます。

DEAD or ALIVE」はパックマンのような仕様のゲームで、レバーでキャラクターを動かし敵を避けながらお金を獲得していく内容です。順調にお金を獲得していたところでタイムアップ。このまま続けるか、脱出するか、という選択肢が出てきます。“続ける”を選択していく度、その次のステージのフィールド上にお金が増え、その分敵の数も増えていきます。
必死に逃げながらお金を集めていきますが、呆気なく捕まり、集めてきたお金が散らばり、そしてランキング画面のタイトルは「失った金額」。どこまでがめつくお金に執着し、どこで踏ん切りを付けるのか、人生の教訓を教えてくれます。

他にも同じシリーズで展開されており、「GOLD LUSH」も体験してきました。どちらもユーモアで楽しげな中にもちょっぴりスパイスが効いていて、とても好きなコンテンツでした。

“魔法世界のような双方向体験” ZIZO

こちらは“第四の壁”という、演劇でよく用いられる手法を応用したコンテンツ「BREAK THE FOURTH WALL(第四の壁を破る)」です。

額縁に入った写真の人に対し、こちらから何か仕掛けをすると向こうが反応を返してくれます。仕組み自体は単純ですが、それぞれ設定されているシチュエーションが面白く、こちらからどんどん仕掛けたくなるそんなコンテンツでした。

額縁の中の人の反応に合わせて実際に額縁がガタガタと動いたり、額縁の中の人から写真を撮られたりするなど、双方向の仕掛けが面白かったです。
ハリーポッターのような魔法世界を想起させられる楽しい体験でした。

まとめ

数多くのデジタルインスタレーション作品に触れることができ、とても楽しく学びのあるイベントでした。
今回ご紹介したのはインスタレーション作品のブースのみでしたが、他にもデザインやテクノロジーに関するセミナーやワークショップも開催されており、全体を通して大人も子どもも楽しめるようになっていました。
ひとつだけデザインについてのセミナーを拝聴しましたが、ここでも“ユーモア”を言及されていました。今回の1つのキーワードである“ユーモア”、これから大切にしていきたいと思わされました。

今後もこのようなイベントがあれば、ぜひまたクアドラも出展していきたいと思います。「よろデス」どんどん世の中に広がっていけ~!
また次回のイベントレポートもお楽しみに!

(この記事の内容は2024年9月19日時点での情報です)

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