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干した魚の上を這う蛆虫・・ポルトガル漁師の郷愁を歌うサウダージ(郷愁)SAUDADEを作曲する
こんにちは。
「墓の魚」の作曲家です。
さて
こちらは、2年前に
皆さんの応援のお陰で
無事に開催する事が出来たコンサートです♪
沢山の方達のご協力、
本当にありがとうございました♪♪
そして、この無観客公演の録画と、
その後の一年に渡る複数の撮影で、
今回の映画の様な配信動画↓↓が完成しました。
その内容は
こんなものになっています。
■弦楽オーケストラに、
フラメンコも加えた
スペインや南米をテーマにしたオリジナル曲
■作曲家の作るキリスト教詩の世界
■スペイン文学的な魔女などの異教幻想の世界や、
大衆の貧困、スペイン内戦をテーマにした演劇
■不思議な古楽器や南イタリアの楽器も登場
■ゲーテや、シェイクスピアや、
ベケットに影響を受けたマジックリアリズム世界
ラテン文学に囲まれて育った作者による
盛沢山のラテン作品になっております♪
ところで・・・
ポルトガル漁師の郷愁とは何でしょう?
スペインの隣人であり、
詩人の国であるポルトガルでは、
サウダージという言葉があります。
サウダージ(郷愁)を正確に日本語に訳すのは
難しいと言われますが、
それは、この言葉が詩的な言葉だからでしょう。
人生の最も充実した瞬間、
あるいは若さや、希望・・
それら、数々の喪失したものに対する懐かしみ、
焦がれながらも、諦め、
失われていく人生に愛を感じる感情・・
それがサウダージ(郷愁)です。
そのサウダージを、ポルトガルの音楽ファド(FADO)は歌い、
主題にしています
(ブラジルの音楽にもサウダージはあります)。
皮肉と諧謔を前向きに愛し、
陽気なスペインの歌と比べると、
ポルトガルの歌は、
喪失を愛し、失った痛みを歌う部分が大きく、
それ故に詩人の国であり、
ファドというジャンルには
排他性がそれなりにあるかもしれません
(だからこそのファドなのですね)。
友人には
「貴方の自由で異質な音楽「墓の魚」は、
自由の国メキシコで受け入れられるだろう・・」
などと言われた事がありましたが(笑)
「墓の魚」は、そこにさらに
ボードレールや、ダリ的な
干した魚の上に這う蛆虫から見る
この世界の日陰を歌う部分が加わるので、
複雑です。
いずれにせよ、
スペイン、ポルトガル、メキシコ、アルゼンチン・・
これらの国々は共通した源泉があり、
そこに流れるラテンの魂から
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」は生まれ、
ラテンの地脈に新たな命を吹き込むのです。
何しろ、海洋生物を幼少の頃から採集し、
ウニやヒトデを飼育し、その内世界を作品に投影・・
読み漁った作品は
クラリンや、ゲーテである作者が作り出す世界なので、
異質で奇妙で、シニカルで、
魔性が登場する事は間違いなしです(笑)
配信動画・・ぜひ観て下さいね♪
◇◇◇公式サイト◇◇◇
https://site-1295095-2445-4622.mystrikingly.com/
◇◇◇「墓の魚」の文学◇◇◇
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◇◇◇「墓の魚」の詩◇◇◇
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◇◇◇「墓の魚」の音楽◇◇◇
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