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一夫一妻性の罠〜残念なオスという生き物を読んで
人間という生き物は、とにかく完璧主義で、原始時代から、その完璧主義によって、多くの同種を殺してきました。
『サピエンス全史〜ユヴァル・ノア・ハラリ著』によると、私たちホモ・サピエンスは、他のホモ属と呼ばれる、ホモ・エレクトスやホモ・ネアンデールタールを全て殺して、
人間=ホモ・サピエンス にした生き物です。
ホモ・サピエンスは男性社会によって繁栄してきたことから、男性という種が持つある特質によって、さまざまな弊害をもち、それを女性がうまく操ることで、種を繁栄させてきました。
本日は、人類がなぜ、一夫一妻制によって、遺伝子を多く残すことに成功したのかという点を、男女の駆け引きという点から見て、解説していこうと思います。
テストステロンに支配された男性
男性の血中に流れるテストステロン。
主に、睾丸から分泌されており、男性性器の発育と機能の維持が主な作用です。
体毛、恥毛、ひげの発生、変声、夢精、性欲の高まり、筋肉・骨格の成長など、思春期に表れる男性らしさ(二次性徴)は、血中にテストステロン量が急激に増えることによって起こります。
テストステロンには、「空間認知能力」「集中力を高める」「勇敢になる」「行動的になる」など、乗り物の運転や冒険、研究の達成などに欠かせない能力を男性に与えるというプラス作用があります。
でも、その一方で、暴力や衝動性、論理的思考の低下、言語能力の低下、集中力が高すぎることによる細部の見落とし、他人に対する共感の欠如などのマイナス面も生み出します。
ホモ・サピエンスは、男性社会によって繁栄をもたらしています。
残酷な歴史を見ても、男性の暴力的な部分によって、他の『ホモ属』を根絶やしにし、あらゆる戦争を引き起こしてきたと考えられますし、
集中力が高すぎることによって、その土地にある食料を完璧に根絶やしにするという、
ホモ・サピエンスが持っている『完璧主義』によって、生きるために困難な状況を作り出していたとも言えるのです。
では、そんなテストステロンの分泌によって「残念なオスという生き物」になってしまう多くの男性を、ホモ・サピエンス種の存続と繁栄のために、どのように女性が操り、繁栄させてきたのでしょうか。
一夫一妻制の起源『仮説3つ』
今なお続く、一夫一妻制の起源に有力な候補3つがあります。
①『メスまばらな分布』説
②『子殺し回避』説
③『父親による子供の世話』説
本書では、3つとも『説』となっていて、どの説が正しいかの議論がされていると書かれていますが、私は、この3つの説、全てが一夫一妻制にした要因だと感じています。
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