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ねこさん・わんちゃんのアレルギー その6 いまホットな話題:腸の免疫②
はじめに
前回の記事では「抗体がどんなものなのか」と「腸粘膜の免疫の概要」についてお話しました。
抗体はタンパク質の一種で「免疫グロブリン( Immunoglobulin )」とも呼ばれ、構造と働きの違いによって5種類に分類されています。
名前を覚える必要はまったくありませんが、IgM、IgD、IgG、IgE、IgA の5種類です。
これらの抗体のうち、IgAについては今回の記事で、IgEについては次回の記事で少しだけ詳しく解説します。残りの3つは、とりあえず気にしないでください。
腸粘膜の表面積は皮膚の表面積の100倍以上あり、細菌や食事に含まれるタンパク質などの「自分の細胞以外のもの」、つまり免疫細胞たちが「敵」と認識するものと常に接しています。
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これらの「敵」といつも全力で戦っていては大変なことになってしまいます。そのため、そうならないように腸の免疫には特別な仕組みがあります。
今回の記事では、「腸の免疫の特別な仕組み」について解説します。
ただ、この腸の免疫の特別な仕組みについて、言葉だけで説明してもわかりにくいので、図を中心に、紙芝居のような感じでお話していきます。
「腸の免疫の特別な仕組み」のお話にはたくさんのキャラが登場します。
そこで、まずは登場キャラをご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1713537354180-yCk1P4WMaS.jpg?width=1200)
前回の記事に「腸の免疫のあらすじ」を書いてありますので、おさらいをかねて、ぜひそちらもご覧ください。
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