シニアのねこさん・わんちゃん その3 シニア用フードにしないとダメ?

はじめに

ねこさん・わんちゃんは品種にもよりますが、7歳くらいから「シニア」になります。これは、ヒトでいうと40歳くらいに相当します。
ほとんどの人が「40歳でシニアなの?」と感じるだろうと思いますが、もともとヒトでも40歳の別名を「初老」と言いますので、こじつけというわけでもなさそうです。(今では、日本人の寿命がずいぶんと伸びたため、「初老」と言うとおもに60歳くらいを指すとされています。)

ねこさん・わんちゃんのライフステージについての詳しいことはこちらの記事をご覧ください。


シニアになったらシニア用フードをあげないといけないの?

ねこさん・わんちゃんがシニアの年齢になったら、年齢に応じたシニア用のフードをあげることを、僕はおすすめします。シニアの年齢になったねこさん・わんちゃんの体は、やっぱり若い頃と同じではないからです。

シニアになると体の状態を一定に保つことが少しずつ難しくなっていきます。その体の状態を一定に保つことを助けるのに役立つ成分を増やしたり、体の負担になる成分を減らしたりしたものが「シニア用のフード」です。
シニアになったねこさん・わんちゃんに、シニア用のフードをあげることで、健康寿命を伸ばすことができる可能性が高くなります。
ですから、繰り返しになりますが、ねこさん・わんちゃんがシニアの年齢になったら、年齢に応じたシニア用のフードをあげることを、僕はおすすめします。

ただこれは、「論理的に考えて、健康寿命を伸ばすことができる可能性が高くなる」ということです。


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