台風が過ぎた後の日本人の通勤
都市での災害時の電車通勤というのを、週明けに、恐らく僕は初めて体験したのだけれど。皆さんそれはそれは相変わらず朝早くからせっせと、駅まで行って、列をなして並んで、うとうとしながら電車に揺られご苦労さんでした。
僕の場合は特に台風の影響がない路線に乗って、ちょうど良いタイミングで続く路線も運転再開になり、幸い通勤の大変さをさほど意識しなかった。
けれども、昼近くまで動かない電車なんてのもあったようで、たまたま昼の定食屋で、テレビでやっていたニュースで、駅での入場制限の様子が映されていた。おじさんは、「午後からお客さんに会う約束があるので、会社に行きたいですね」とカメラに向かって話していた。同じ東京、あるいは少なくとも首都圏なのだろう。
けれどそんなのは僕にとっては、アフリカかどこかで昔から続く、何度名前を聴いても覚えられないような名前の古い慣習ようである。どこか遠い遠い世界の話のようである。
台風の影響で電車が止まっているにもかかわらず、駅まで行って並んで、意地でも会社に行こうとする日本人の強迫観念というか、変な意地なのか、そんなことがふと、今急に思い出されて滑稽に思えてきて。
なんだかなぁ。これも文化か…
P.S. 写真使わせて頂きました。色味がスキです。ありがとうございます。