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お米食べろ!! ”天穂のサクナヒメ” ゲームレビュー





・どんなゲーム?

このゲームのジャンルは

「稲作アクションRPG」

…ゲームのジャンルを説明するのに”稲作”なんて単語が出るのはこのゲーム以外には存在しないだろう。
だけど、この作品を紹介する上で稲作は絶対に外せない要素となっている


‣あらすじ

遥か東方の果て、古来よりこの地では神の世と人の世
すなわち"二つの世"があると信じられてきた…


武神と豊穣神を両親に持つサクナは家の財産を食いつぶして
ぐうたらな生活を送っていた。

公式HPより引用
ぶはは って笑い方すき

ところがある日、神界に迷い込んだ人間たちを都に侵入させてしまった上に
主神への献上物であるの備蓄を全て台無しにしてしまうという失態を犯す

公式HPより引用
迷い込んだのは出身も身分もバラバラな5人の人の子達

罰として鬼が支配するヒノエ島の調査を命じられ、サクナは人間たちと共に泣く泣く島に渡るのであった。

公式HPより引用
このでっかい神が主神の「カムヒツキ」


はたしてサクナ達の運命やいかに…

公式HPより引用
右にいるのはサクナの親友「ココロワヒメ」

・今作の特徴


‣稲作

本作の一番の見どころと言っても過言ではない要素 「稲作」
アクションRPGに稲作要素があるということで一時期ニュースで取り上げられる程インパクトがある斬新な要素。

今作における稲作はいわゆるレベリング(レベル上げ)を兼ねている
良い米を作れば一気に大きくレベルが上がる
逆に不作や質が悪いとあまりレベルが上がらない。

その為1年で1度しかない収穫を確実なものにするためにも
稲作は細心の注意を払う必要がある。

マジで手作業でちまちま並べる

また収穫して終わりッ! というわけでなく籾摺りなどの工程を行い食べられる状態にする必要もある。
各工程はミニゲームみたいな感覚でできるのでやってて楽しい!

この工程をやると白米のありがたみを知る

こう聞くと「毎回同じ作業ばかりでめんどくさい!」
と思われるけど大丈夫。
作業内容は変わらないが農具技法などが進化し、だんだんと楽になる。

最初は作業感があるかもしれないけど、次第に米に対して愛着が湧いてくるようになってくる。

季節に合わせて水の量には気を遣う
朝起きて水量がパンパンになってた時なんて絶叫する。

大雨が降ったときや虫が多い季節なんかは米に異常(病気など)が
起きる為、畑の様子が心配になる。
(台風の時に見に行きたくなる気持ちがよく分かる)

またお米に対しての情報を知らなくてもゲーム内で詳しく
教えてくれる為事前に調べる必要は無い。



‣アクション

稲作だけでなくアクションパートもかなりしっかりしている。

島を散策しアイテムや素材を入手し自身を強化する。
またこの時に食材を集めないと毎日の食事が貧しくなる。

マップごとに取れる素材や敵の種類が違う


戦闘は横スクロールのアクションとなっており羽衣武技などを駆使し戦う
操作自体も簡単で直感的に遊べるからアクション初心者にもオススメ!

地上、空中で自在に暴れることができるぞ!

武技や羽衣を使用して使える技(羽衣技)には多くの種類が存在する。
自分の戦闘スタイルに合わせて技を選択できる。
技も方向+ボタンで非常に出しやすい。

また好きな入力方向に好きな技をセットできるのが個人的には嬉しい所。

色んな技があって組み合わせを考えるのが楽しい!

また技には熟練度というパラメータがあり(武技のみ)、上昇することで
技の性能が変化する。
最初は弱くても使い続けることで真価を発揮する技も。



‣その他

夜は敵が強くなる為、探索は日中に行うのがキホン
夜になったら家に戻って夕餉(夕食)の時間。

その際、探索で得た食材を使って献立の内容を変更できる。
次の日に備えてどんな内容にするかが重要
また季節によって旬の食べ物があり、食べると追加の効果を得る。

緑の文字(今回だと甘酒)が旬の食べ物
甘酒は夏の飲み物なんだぞ!


献立が決まったらみんなで集まって いただきます。
食事の時にはちょっとしたセリフが聞けたりする

スキップしなくても時間経過で食べ終わる。
ごちそうさまでした!

基本的には
 日中→探索、田んぼの管理
 夜→夕餉、米の管理(脱穀とかの作業) を繰り返す。

だけど日中に家でイベントが起きたり、夜に探索に行ってみたりなど
イベントの種類が豊富で色々楽しめる。



・良い所&悪い所


正直悪い所などほとんど無いのだが、それだとレビューにならないので
良い所、悪い所しっかり全て書いていきます。

‣良い所

・稲作×アクションRPGという他のゲームで味わえない要素が楽しめる
・戦闘での爽快感が素晴らしい、アクション初心者にもオススメ
・ムービーはほぼフルボイス! キャラがみんな生き生きしてる。


‣悪い所

・レベリングは稲作が基本な為、短時間でのレベル上げがしにくい
・地形貫通などのバグが狙ってなくても(稀に)起きる
・稲を真っすぐ並べるのが激ムズ


キャラがみんなかわいい!


・一言まとめ

最後に一言でまとめると

「お米について愛着が湧く良いゲーム」

このゲームを遊ぶと実際の田んぼをついつい見たり、米農家の方の
苦労を知れる。
ここまで細かく再現した内容を楽しいゲームに昇華している作品は
他にないと思う。

このゲームを始めたら普段パンを食べる人でもお米が食べたくなってしまうことだろう。

実際に米作りのコラボなんかもしてたりする

・あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございます。
「天穂のサクナヒメ 」の魅力が伝わったら幸いです。

本作のプレイ自体は1年程前にしていてnoteとして書く予定は無かったのですが、先日アニメ化&農林水産省コラボということもあり、ここを逃したら今後noteを書くことは無いだろうと思い今回執筆しました。
 開発者わずか2人という少人数で製作された作品にもかかわらず、行政とのコラボまで実現している事はとても素晴らしいことだと思います。

農林水産省という異例のコラボ先ということもあり
インタビュー記事なども読んでいてとても面白かったです。

【直撃インタビュー! 大ヒット稲作ゲーム誕生の秘話☆】  学校の冬休み、そして年末年始も近づいてきました。今年は例年のようにあちこち外出することは難しい状況で残念ですが、おうちで過ごす時間が長くなると、家族でゲーム🎮をして楽しく過ごす機会...

Posted by 農林水産省「やっぱりごはんでしょ!」 on Thursday, December 24, 2020

以前のようなブームは過ぎてしまいましたが、今初めても十二分に楽しめる
良ゲーです、気になっている方は是非遊んでみてはどうでしょう。
(アニメ化記念でセールもしてるし)

プレイの合間に小腹が空いたらおにぎりでも食べましょう

「米は力だ!」






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