上司は在宅でできる仕事が無いと思っている
コロナ禍で強制的に始まった在宅勤務
今回の話題は少しは定着してきたであろう在宅勤務(テレワーク)です。私の職場(国立大学、以下「本学」)も2020年最初の緊急事態宣言のときに慌てるようにして、在宅勤務を全学で取り入れました。それまでも働き方改革として、テレワーク(試行)をしていたところに、緊急事態宣言で試行から改善をする暇もないままに急ぎ足で在宅勤務を本格的に導入しました。
現在は当初のつぎはぎだらけの制度から少しずつ整備され、勤怠管理の登録方法、在宅時の遵守事項などがきちんと明文化されています。さて、制度上は整いましたが、職員の在宅勤務に対する意識や実態は、この約3年間でどうかわったのでしょうか。
管理職の場合:在宅勤務=休暇
ほとんどの管理職は終身雇用制時代の人たちですので、頭が固く、仕事とは職場でやるもんだとしか思っていません。仕事をしていて、時折、管理職の会話が聞こえてきますが、こんなことを言っています。
「在宅してもやる仕事が無いよね~」(それは貴方が管理職で実務担当じゃないからでは?)
「うちの仕事って一人で家でやるようなもんじゃないし」
(職場でやっても一人でやるんですけど、何か違いがあるのでしょうか。)
「仕事は職場でするもん。在宅勤務なんてもう止め。」
(実際、うちの本部総務部は管理職の(アホな)鶴の一声で感染者数が1日に2万超えて、さらに上から在宅勤務を積極的に取り入れるよう案内があっても一切在宅してませんでした。
上になればなるほど、普段はダラダラと会議したり、管理職同士でぐだぐだと話しているので、そういう人たちは誰かと一緒の空間にいることが仕事をしていることだと思っているみたいです。
また、せっかちな人は「在宅勤務=非効率」と捉える傾向にあります。どういう人かと言うと、何が何でもとりあえず電話!メールじゃ伝わりづらいよね!!という人たちです。電話もメールも一長一短があるもので、本来なら電話が良いときとメールが良いときとがあるのに、このタイプの人たちは誰かにすぐに話せる環境がないと非効率だと感じるみたいです。
他にも在宅勤務だと不正が起こると先入観を抱いている上司もいます。在宅勤務が無かった今までも定期的に不正案件で報道されているのに、在宅勤務だから不正が起こると考えるのは違いますよね。
子がいる上司の場合:子どもの予定に合わせて変動シフトで在宅
子どもがいる上司は、「今日は自分が迎えにいかないといけなくて、定時後にすぐ移動したいから在宅します。」など器用に仕事の後の予定に合わせて器用に使い分けている印象です。私も仕事終わりに通院したいときは、職場からの方が近いので必ず出勤日にしたり、逆に家のことをやりたいときは在宅勤務にして定時後すぐに家事を行ったりしています。若い人たちの方が柔軟に対応して、在宅勤務を取り入れているように感じます。
私の場合:ストレスフリーで効率的だけど…
別の記事で今度話しますが、私だけ今、在宅勤務をさせてもらえない状況です。週1ぐらいの在宅勤務ならチーム内のコミュニケーション不足も感じないですし、一人で黙々と行う業務は誰にも邪魔されない家の方が効率的に進みます。集中したいときに急に雑談を振られたり、誰かの怒鳴り声や舌打ちが聞こえてくることもないので、ストレスフリーです。どうして在宅勤務させてもらえないかは今度話しますが、そろそろ週1で在宅したい…