【徒然】 "言葉" に表れる日本の文化
今日もありがとうございます。パーソナルサポーターの山田です(^ ^)
白亜紀、ジュラ紀、三畳紀といわれるような「恐竜がいた時代」があることは多くの方がご存知かと思います。恐竜がいた時代、は言い換えれば人間はいなかった時代です。つまり、「言葉」という概念も存在しない時代と捉えることもできます。
ホモ・サピエンスの出現とともに、徐々に言語や言葉が発達してきたとされていますが、言葉がどのように生まれ、どのように発達してきたのか、とても興味があります。仮に、"実態や実生活"が先にあり、その中から「言葉」が生まれたものだと考えると、言葉、ここでは日本語を丁寧に見ることで、その言葉が表す背景や文化に触れられるのではないでしょうか。
今回はその「言葉に表れる日本の文化」についての学びから感動したお話について残したいと思います。
日本語によく使われる言葉の一つとして挙げられるのが『気』です。
『気』という言葉がつく日本語はたくさんあります。例えば、「陽気」「空気」「勇気」「気づく」「気が合う」「気分がいい」「気を取られる」などですね。本当にたくさんあります。
「気は心」とも言います。人の心と気は関係するということです。
心も気もどちらも目に見えないものですが、どちらも揺れ動くもので、心はどちらかというと揺れ動きながらも内側にわだかまっているもの、気は外に向かって動いているものだとされます。
例えば「仕事や学校へ行かなくてはいけない」と"心"では思いながらも、"気"が仕事場や学校に向かない、足が仕事場・学校に向かない、というようなことです。何となくですが、体感的に分かるような気がします。
また、古来日本では『気』を『いき』と訓読しており、「気=息」であったとされます。武道・武術に精通しておられる方々は "呼吸" を特に大切に扱われています。達人といわれる方は特にそうではないでしょうか。
ここでいう "呼吸" は、単に、肋骨が広がって、横隔膜が下がって、肺に空気が入って、一回換気量がどうで、というような医療で扱われる "呼吸" の意味合いとは異なります。"身体の呼吸" と "所作・身体動作" の一致、ということを古来日本人はとても大切にしていました。
"生きる" は「息る」、"生きもの" は「息き物」、"いのち" は「息の内」とも言われ、「生きている」とは「息している」ことなのですね。人の死を言い表す日本語は多いですが、よく使われる「息を引きとる」という表現は、日本人らしい品があり、心優しい言葉のように感じます。
この「引きとる」という言葉には「手元に受け取る」「もとに戻す」「引き継ぐ」という意味があるそうで、愛する人の息を自分の「息の内=いのち」に受け取る、引き継ぐ、という思いがそこに隠されているのですね。
日本人が持つ美しい感性です。
これらのお話はこちらの本から学ばせていただきました。ご興味のある方はいかがでしょうか(^ ^)
私はこのようなお話をとても大切にしています。
こちらの本で心に残った一言は、
『腹(腸管)が柔らかく動いているとき、人は副交感神経が優位となり、人の心も世界も平和になる』
です。
気は息であり、息は呼吸、呼吸は腹(肚)に繋がり、腹(肚)は心の安定につながる。心と身体の健康にも繋がるお話だと感じました。
日本の文化・伝統、古来日本の叡智にどうしても興味が向いてしまう性分なのですね。心の反応に素直に従っています。
今日も来ていただきありがとうございます。
自然をベースに生まれた日本語には本当に興味深い言葉が多いですね。
それでは、いってらっしゃい(^ ^)