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支えこそ、これからを生きる大きな力になりえる。
今日もありがとうございます(^ ^)
人は、人生の最終章に近づいた時、何を感じ、何に気づくのでしょうか。
現代では普通に生活している限り、多くの人にとって『死』は身近にありません。統計¹⁾によれば、約8割の方が病院で亡くなられる状況も踏まえると、私たちは『死』から遠ざかったところで生活していると考えることもできそうです。
1) 政府統計(e-Stat):人口動態調査 人口動態統計 2022年データ.
そんな現代において、『死』に一番近い場所で沢山の方を支えてこられた方々の視点からは、どんな景色が見えるのでしょうか。
今回ご紹介するのは、こちらの書籍です。
著者の小澤竹俊先生は、緩和ケア(主にがんの診療において、痛みや心のケアを行う医療)を専門に行うホスピス医として26年以上現場で活躍され、「ホスピスマインドの伝道師」として、ホスピスで学んだことやその思いを講演活動や人材育成プロジェクトを通じて一般の方にも精力的に伝えてみえます。
主に中高生に向けたメッセージではありますが、どんな方でも物語を読みながら、大切なことを学ぶことができる素敵な書籍です。
心に残った言葉をまとめたいと思います。
◻︎人は、死を目の前にしても、実に多くのことに気づいていきます。家族がそばにいるだけで嬉しかったり、何気ない友人の一言がすごく温かかったり、見過ごしていた庭の花に心を打たれたりします。
◻︎世の中には、耐えきれない苦しみを抱える人が多くいます。それは、決して病気の人だけではありません。見た目は平凡に生活を送っている人であっても、誰にも知り得ない苦しみを抱えていることがあります。
◻︎大切な人を失うということは、その人との深い関係の絆が切れるということ。悲しい気持ちは自然なことで、その人を大事に思っていた証。
◻︎大切な人を失った悲しみを乗り越えるには、4つの課題がある。その人が亡くなった事実を認めること。亡くなった悲しみを味わうこと。亡くなった人がいない環境に慣れること。これからを生きていく人生において、亡くなった人との心のつながりをしっかりと持つこと。
◻︎苦しみは他人と比較することができない自分だけのもの。
◻︎心から自分を認めてくれる誰かとのつながりは、自分の存在を認め、自分の存在を許してくれる確かな力になる。
◻︎支えこそ、これからを生きる大きな力になりえる。
◻︎人は自分の支えに気づいた時、死を目の前にしても穏やかであり、幸せと感じることができる。
◻︎選ぶことができる自由という支えもある。人にとって選べないことは、耐えがたい苦痛だからこそ、選択の自由は穏やかに過ごすために大切なこと。
◻︎自分の生き方を自分で選んでいくことも、選択の自由として支えになる。
人と人との繋がりは、大きな支えになりますね。
今日も来ていただきありがとうございます。
寄り添い、支え、繋ぐ。活動を続けたいと思います。
それでは、素敵な一日をお過ごしください(^ ^)