ノラ子猫あずかり日記 10 (1ヶ月過ぎた子猫達)
ノラ子猫達を預かり始めて、もう 1ヶ月になる。
子猫達は、昼間は家の周りで2匹揃って遊んでいるが、エサを食べたくなると必ず猫小屋に戻って来ている。そして夜は、2匹揃って寝床に入って寝るのが毎日のルーティンになっている。
子猫を預かり始めた時、猫達に「エサ場と温かい寝床は、ココにある」と覚えさせる事が最優先だと思って色々と工夫してきた。
その成果があってか猫達は「自分達のエサ場と寝床はココ」と理解しているようで、ようやく猫小屋を中心にした生活パターンを覚えてくれたみたいだ。
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朝の冷え込みが 0℃以下になる日が増えてきた。日差しが無く寒い日には昼間でも 2匹で仲良く寝床に入ってくつろいでいる。
2匹はすごく仲が良い、黒ブチ子猫がいる場所の近くに、必ず茶トラ子猫がいる。お互いがいつも見える距離でくっついている。
黒ブチは人懐っこく、人を見ると近寄ってくる。身体も触ってほしいと擦り寄って甘えてくる。
「この子は人慣れしているねー」
茶トラはというと、預かり始めた頃は逃げ隠れる事が多かったが、最近はしばらく待っていると近づいてくるようになった。
ただし、いつでも逃げれる距離を保っている。
「茶トラはまだ人間不信だねー」
「次のワクチン接種までに身体に触れるようにしたいね〜。」
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茶トラは、エサを爆喰いするようになったので最近は太ってきた。黒ブチと比べると身体の大きさに差が見えるようになった。
茶トラの食欲を利用して、距離感を縮めるための、ちゅ~る作戦を開始する事にした。
いつものエサやりで黒ブチに、ちゅ~るを出してみると一生懸命舐め始めた。スティックに噛みついたり手掴みしながら舐める勢いが止まらない。
今度は茶トラに、ちゅ~るスティックを近づけると、こちらも一生懸命舐めている。
「ちゅ~るは凄いねー」
「しばらく続けて見ようか。」
茶トラとの距離感を縮めるために「ちゅ~る作戦」をしばらく続けることにした。
___ つづく ___