ノラ子猫あずかり日記 11  (寝床の置き方 )

腹ペコで迷い混んできたノラ子猫を保護してはや1ヶ月過ぎた。

発泡スチロールで作った2段目の寝床も気にいってくれたようで、毎日2匹が代る代る使っている。

この2段目の寝床は 1段目より高さが低くなっている。

ビニル温室の天井高さ制限の中に入るように作ったので、作ってみたものの小さくないか心配していたが、好奇心旺盛の黒ブチがすぐに入ってくれて、茶トラも真似をして入るようになった。

発泡スチロールで作った寝床が2つあるわけだが、寝床の選択については、先に猫小屋に帰ってきた方が空いている2つの寝床のどちらかを選んで入っていく。

すると、後から来た方は寝床の入口から中を覗いて、中に入っていない別の寝床に入っていくという具合だ。

猫小屋に帰ってくる順番もまちまちで、黒ブチ、茶トラ、どちらの猫でも同じ行動パターンをとるので面白い。

だが、氷点下になるような寒い日には、2匹が一緒の寝床で寝ている様子をよく見かけるので、どちらの寝床が誰の寝床という決まりは無いようだ。

》 》 》 》 》 》

2匹がそれぞれ2つの寝床に入るようになる迄には、少々時間が掛かった。
2段目に寝床を置いて数日は黒ブチだけが入っていたが、茶トラは全く入っていなかった。

「置き方を変えてみようか。」

上段の発泡スチロールを回転させて下段の発泡スチロールの真上に揃えて置き、踊り場ステージを横にズラして置いてみた。

これが猫達にヒットした!

さっそく黒ブチが新しく出来た2段目に上る踊り場に、上がったり降りたりして遊び始め、踊り場から1段目の寝床に入ったり、2段目の寝床に入って遊んでいる。

これを見て、茶トラも真似をして踊り場から1段目や2段目の寝床に入る事を覚えた。

2段目に入っている黒ブチが、入口から身体を乗り出し1段目の入口の中に手を入れてブラブラしている。
1段目の中にいる茶トラは、それに応えて猫パンチを出す遊びを始めた。

「黒ブチは新しい遊びを見つけるのが得意だねー」

「茶トラは黒ブチのやる事なら安心して真似するみたいだね。」

黒ブチのやんちゃな行動を見で、茶トラが一緒に学んで成長しているのを実感している。

》 》 》 》 》 》

保護猫を預かるときに、寝床とエサ場をどうやって教えようと心配していたが、2匹は遊びながら覚えていってくれるので助かっている。

預かって1ヶ月が過ぎて、2匹は毎日我が家のまわりを走り周ってじゃれ合い、腹が減って猫小屋に帰ってエサをしっかり食べて、寝床に分かれて昼寝をしてから、再び外に出てじゃれ合っている。

猫達にも安定したルーティンができて、すくすく育っている。

もうすぐ、2回目のワクチン接種に連れていこうと思っている。

___ つづく ___

いいなと思ったら応援しよう!

papatomo
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!