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【熱再来】始まりは、突然に。

2018年 夏 全国高等学校総合体育大会(以下、インターハイ) 
安平光佑(やすひらこうすけ)高校3年生って何者?!

中学校から高校までハンドボール部に所属していたワタシですが学生時代はプレイヤーとしてハンドボールが大好きでした。

大学生になって、社会人になって環境の変化とともにハンドボールから随分と離れていたとき、今でも忘れられない2018年の夏。

突然、魂を鷲掴みにされて震わせた少年に出会いました。

■出会い


8月の蒸し熱い日に、ガンガン冷房をきかせた
部屋で、なんとなくYoutubeを見ていたらハンドボールのインターハイ準決勝が流れてきました。
アルゴリズム怖いなと思いながら、そんな時期かー!3年生の引退試合だなー!青春だなー!ワタシの時は県大会ベスト16位が最高だったなーと考えながら見ていたのが「氷見 vs 北陸戦」。

そこで、明らかに高校生の動きじゃない子が一人。

高校生の試合で初めて、身震いしたのを未だに忘れられないほど。
気のせいかなぁ…としばらく様子を見ていたんですが、前半が終わり後半が始まってだんだん確信に変わっていく頃に試合終了。

こんなにもキレイに、司令塔がゲームメイクしている試合は始めて!
まるでチェス。脳からドーパミンがドバドバ溢れて、試合終了したときには「物足りない」「もっと見たい」「これがハンドボール?!」って思うぐらい衝撃を食らいました。

社会人や企業団の試合も、観戦したことがあるので学生の実力ってこんなもんよねぐらいの気持ちで観ていたらパッチ――――ンと平手打ちされた気分、、、(え、ワタシの知っているハンドボールって何?状態)

次の日が決勝戦ということで、Youtubeライブをするようなので時間を確認してドキドキしながら画面の前で準備をするしかないよね。

得点の半分は彼が握っている少年の名前は、安平光佑(やすひらこうすけ)というらしい。

迎えるインターハイ決勝。
「氷見 vs 藤代紫水戦」

その時の試合をインハイ.tv様が残してくれています。
有難すぎて泣けます。ありがとうございます。
嬉しい過ぎるのここにリンクを残します。

時間あるときにご覧あれ。

■衝撃


もはやワタシの知っている高校生のハンドボールのレベルじゃない。
何度も得点を決めてくる氷見高校13番の安平光佑(やすひらこうすけ)選手はエース(得点王)だと思って注目をしてみるも、よくみてみるとかなりアシストプレイもする。
目が、五つあるんじゃないかってぐらい周りが見えている。何この少年、こわい。。

ピボット(PV)ポストプレイヤーだったワタシは、安平選手のポジション(CB)司令塔と呼ばれているセンターバックと連携を取るポジションだからわかる。
一手先二手先を見通して動かして、攻める。
まるでチェス(大事なので2回目)。
これがセンターの仕事。

ワタシは表を見渡して人を動かすことが苦手だから、裏から全体を見渡してアシストするポストプレイが好きでした。だからセンターの動きを把握することが得意なはずなのに、彼の動きは全く読めない・・・

高校生のくせに、と思ってました。

自分だけじゃなく、しっかりそれぞれのポジションの役割を果たせるように人を動かしているのがわかる。これぞ司令塔。
ワタシの知っているハンドボールの枠を超えて魅せるハンドボールだなと完全に彼がつくるゲームメイクに魅了されて画面から目が離せない状態でした。

次はどんな一手を繰り出すのだろうか、自分で打つのだろうか、誰かに打たせるのだろうか、氷見高校の7人がそれぞれの仕事をしっかりこなしてキラキラして見えたのよね。
7人の侍のように見えて非常に楽しかった。

18歳かそこらが魅せるプレイじゃないことは、明らか。
センターバック13番の安平光佑(やすひらこうすけ)という少年がハンドボール界を変えたようにも見えた。

いい試合の裏には、藤代紫水高校の実力も伴わないと見れないことだから
きっと彼の影響でハンドボールのレベルが上がっているのだろうなと感じた。氷見高校の圧倒的な実力はあったものの、満足度の高い試合が観れたのが、2018年夏の思い出。

全身に稲妻が走るというのは、こういう事かと思わせる出来事だった。


■はじまり、はじまり


そこから、ワタシのハンドボール熱が再来して沼へとハマります。
2019年の春から安平選手が日体大への進路が決まっていると情報があったので推し活の鐘が鳴ったのは言うまでもありません。

ちなみに、安平選手の入学まで待ちきれず
ハンドボール熱が収まらなかったので2018年の秋には
大学生の秋季大会を観に行って沢山いい選手に出会いました。

その頃見ていた学生たちが、今期リーグH(エイチ)で活躍している選手たちでもあります。あの衝撃から、コロナ時代を経てハンドボールを続けてくれている選手たちに感謝。続けてくれて本当にありがとう。

7年経った今、ハンドボールを知っている人はお分かりですがパリオリンピックでも大活躍した安平光佑(やすひらこうすけ)選手。しっかりと世界に爪跡を残してくれています。現在海外に所属しているので日本でのプレイは観れないけれど、ハンドボールで不利な小柄な体格でも世界で通用することを証明するために日々奮闘しています。

彼から始まったハンドボール熱再来とともにワタシの推し活物語を、ここで志かと記録させていただきます。
今度は、世界のハンドボール界の常識を変えてくれる日が来ることを待ち遠しく楽しみにしています!

これからハンドボールを始める人も、熱再来する人も、これからもハンドボールを好きでいてくれたらいいなと願います。


真珠 / Maju

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