(エナの家の玄関を開ける) クラウス「マナーーーっ!!!エナーーーっ!!おかえりっ!!!心配したよ~っ!!!」 マナ「ちょっ…」 エナ「パパぁ~っ!!」 クラウス「あ~!!俺の天使達が無事帰ってきたっ!!よかった~っ!!!」 マナ「あんたは…鬱陶しいのよっ!!!」 (殴打音) クラウス「ぎゃーーーっ!!」 マナ「子どもたちの前で何晒してくれとんじゃっ!!」 クラウス「…達?」 ルード「あ…えっと…ルードです…。こっちがリリィ。」 リリィ「こんばんはー!」
瀬斗(せと)…大学生。口下手で自分の事をコミュ障だと思っている。人との関わり方は狭く深く。 愛奈(まな)…大学生。社交的で誰とでもすぐ仲良くなれる。人との関わり方は広く浅く。ウーパールーパーを飼っている。 一羽の鳥が飛んでいく。 翼をはためかせて 自由に… 無邪気に飛びまわる様は まるで君みたいだね。 ずっと… ここにいていいのに。 愛奈「おっはよー!」 瀬斗「…おはよ。」 愛奈「テンション低いよーっ!!もっと声張れよ~。」 瀬斗「(小さく笑いながら)…うるせ
「エナとリリィ」第3話 -教室にて- エナ「ルード、どう?魔法の方は??」 ルード「うーん…手応えってほどではないけど、まぁいい感じだな。やっぱり、土に触れたり、森に行ったりすると感覚が掴める。」 エナ「森…?大丈夫??あそこは魔物とかいるんじゃ…?」 ルード「そこまではいかないさ。ちゃんと結界内だよ。」 エナ「…そっか。ならいいけど。リリィは?」 リリィ「へぇっ!?あえ、えっと…」 ルード「ほぉら、やってない。」 エナ「…?どうしたの?」 リリィ「やややっ
「エナとリリィ」第2話 ━━━━━━━━━━━━━━━ (学校の教室) リリィ「おっはよ!エナ」 エナ「おはよー。」 ルード「…おはよ。」 エナ「え!?」 リリィ「ルードだっ!!」 エナ「あんた、学校来たのね。」 ルード「…来ちゃ悪いかよ。(ムスっとする)」 エナ「そんなこと言ってないでしょ。」 リリィ「えへへ。ルードだ。へへへ。」 ルード「…。(少し照れくさい感じ)」 リリィ「それにしても、同じクラスだなんて全然知らなかったよっ!」 ルード「え?」
━━━━━━━━━━━━━━━ ある日、僕が家に帰ってきたら 謎の特大プレゼント箱が リビングに置いてあった。 そして、大好きな彼女の姿も見当たらない。 彼「うん…多分、ここだなぁ。」 箱に近づいて、そっと耳をすまして見ると 彼女の少し荒い息遣いが聞こえてきた。 彼「(いや、暑いんじゃんっ!もう5月だからねっ!!あと、酸欠で死ぬぞっ!!)」 傍にご丁寧に脚立が置いてあるので そこに登って、箱を開けた。 彼女「ぱあぁんっ!!…へへっ!!ビックリした?」 彼「…(
━━━━━━━━━━━━━━━ リリィ「エナエナエナッ!!」 エナ「…」 リリィ「エーナ!!!」 エナ「聞こえてる…何?」 リリィ「だって、反応薄いんだもーん」 エナ「いや…あんたが元気すぎ… で?何??」 リリィ「あ、そうそうっ!ママがさー、なんかあの、角の家に住んでる男の子が あんたと同じくらいだから友達になってあげたら?だってさ」 エナ「…ふーん。なればいいじゃない。」 リリィ「いやいやいやっ!エナは私のマブダチ♡なら、今から私の友達になるその子もエナ