ある同棲カップルの日常
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ある日、僕が家に帰ってきたら
謎の特大プレゼント箱が
リビングに置いてあった。
そして、大好きな彼女の姿も見当たらない。
彼「うん…多分、ここだなぁ。」
箱に近づいて、そっと耳をすまして見ると
彼女の少し荒い息遣いが聞こえてきた。
彼「(いや、暑いんじゃんっ!もう5月だからねっ!!あと、酸欠で死ぬぞっ!!)」
傍にご丁寧に脚立が置いてあるので
そこに登って、箱を開けた。
彼女「ぱあぁんっ!!…へへっ!!ビックリした?」
彼「…(んんんんんっ!!なんだこのバカかわ…いや、一周まわって、神…ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"っ!!)」
ちなみに箱が大きすぎて
彼女は全然箱から出ていない。
彼女「なんか言えよ~。つんつん♬*°」
彼「…今日も楽しそうで、なにより。」
彼女「いやいやっ!結構準備大変だったんだよーっ!頑張ったんだからねっ!!」
彼「はぁ…(頑張りどころズレてるんだよな…)てか、この箱…部屋にどうやって入れたの?」
彼女「ん?内緒✩.*˚」
彼「…。」
彼女「ちょいちょい(中に入って欲しいと手招きする)」
彼「おぉ、広いっ!!」
中に入ってみると
中央に小さなちゃぶ台とキャンプ用のランプ
それと彼女の手料理が並んでいた。
彼女「今日もおつかれさまっ!何でもない日だけど、たまにはこういうのもいいかなぁって。」
彼「…ありがと。」
彼女「うむっ!くるしゅーないっ!!」
彼「(うん、やっぱり、バカだなぁ…。)」
彼女「今、絶対失礼な事考えたーっ!!」
彼「そんな訳ない。アハハハハハ。」
その後、僕たちは2時間ほど
箱の中で過ごした。
(意外と居心地が良かった。)