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【医学部勉強シリーズ】腫瘍2【病理学:第4回実習】

みなさんこんにちは!今回は腫瘍2の実習についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです!なお腫瘍の顕微鏡観察画像を添付していないため、一部わかりにくい表現があるかもしれません。ご了承ください。

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子宮平滑筋腫(良性腫瘍)

子宮筋層(平滑筋)から発生する良性腫瘍である。一般に腫瘍は多発性である。円形で白くて硬く渦巻き構造が見られる。紡錘形細胞が束をなして種々の方向に走行している。観察像はGISTと似ている。今回は平滑筋を染色している。染色方法によってGISTと子宮平滑筋腫を区別する。GISTと同じく非上皮性の腫瘍である。

子宮平滑筋肉腫(悪性腫瘍)

子宮筋層(平滑筋)から発生する悪性腫瘍である。平滑筋腫と比較して境界が明瞭ではなく、柔らかく、渦巻き構造は無い。出血や壊死があることが多い。凝固壊死していない腫瘍部分の組織では、核異型が見られる。つまり、核が肥大した細胞が観察できる。凝固壊死した細胞は出血部分の周辺で観察できる。凝固壊死した部分では組織の細胞が死んでいる。腫瘍の一部が壊死していると解釈できる。

耳下腺多型腺腫

上皮成分と非上皮成分が混合した特殊な腺腫である。上皮成分には腺管が見られる。腺管は丸く見える。また腺管とその周辺の腫瘍細胞は全て星状形細胞である。つまり菱形などの尖った形をしている。腫瘍細胞が腺管も形成していると解釈できる。白色の粘膜様部分とピンク色の軟骨様成分は非上皮成分である。なお、非上皮成分は、本当は上皮由来であるため、厳密には上皮成分のみということもできる。

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