シマ

東京工業大学卒業後、会社員を経て医学部再受験をしました!医学部医学科4年生です!

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  • 病理学

    医学部で行われる病理学の講義内容をまとめています!

  • 薬理学Ver1

    医学部での薬理学講義についてまとめました!医学部の授業の雰囲気を感じ取っていただければ幸いです!

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工学部卒サラリーマンが医師を目指した理由

工学部卒サラリーマンであった私が医師を目指した理由をご紹介します。進路選択に関しては紆余曲折あったので過去を振り返りながらまとめます。医学部再受験や医学部学士編入を考えている方、今から医師を目指す方に少しでもいい影響を与えられれば幸いです。 医師を目指した理由進路選択についてはじめて考えたのは高校生の時です。当時はやってみたい仕事など想像もつかなかったのですが、「経済的な豊かさこそが幸せである」という価値観を漠然と持っていました。お金をたくさん稼ぐことが幸せにつながる、その

    • 医学部CBTを平均点以上、IRT500以上、得点率80%以上で合格する方法【模試の点数も公開】

      今回は医学部CBTについてまとめたいと思います。私自身、CBTの勉強をはじめる際に、おおよその目安が分からないままスタートしたため、勉強のリズムを掴むまでは苦労しました。今後CBTを受験される方の参考になればと思い、自身の経験を整理します。 -- 本題に入る前に少し宣伝をさせてください。私は医学部学士編入、医学部再受験を目指す方向けにyoutubeで情報発信をしています。私自身が、工学部卒、サラリーマン勤務を経て医学部再受験をした経験を元に情報発信をしています。是非you

      • オススメの試験勉強方法や勉強漬け生活の振り返り【再受験した医学部3年生の日記】

        医学科3年生としての生活も4カ月以上経過したので、4月からの振り返りを簡単にしたいと思います。 3年生になると臨床医学を学ぶため、より実践的な内容を学びます。入学前にイメージしていた医学の勉強にかなり近づいてきました。とはいっても、2週間に一回試験があり、なかなかハードなスケジュールです。 一方で、臨床医学になったことで使える教材が増えたため、その点では少し楽になりました。私は暗記が苦手なのでmedu4の動画教材を併用して、なるべく内容を理解しながら勉強を進めるように意識

        • 【医学部勉強シリーズ】腫瘍2【病理学:第4回実習】

          みなさんこんにちは!今回は腫瘍2の実習についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです!なお腫瘍の顕微鏡観察画像を添付していないため、一部わかりにくい表現があるかもしれません。ご了承ください。 -- 子宮平滑筋腫(良性腫瘍)子宮筋層(平滑筋)から発生する良性腫瘍である。一般に腫瘍は多発性である。円形で白くて硬く渦巻き構造が見られる。紡錘形細胞が束をなして種々の方向に走行している。観察像はGISTと似ている。今回は平滑筋を染色している。染色方法によって

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          【医学部勉強シリーズ】腫瘍1【病理学:第3回実習】

          みなさんこんにちは!今回は腫瘍1の実習についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです!なお腫瘍の顕微鏡観察画像を添付していないため、一部わかりにくい表現があるかもしれません。ご了承ください。 -- 大腸管状腺腫ポリープが確認されたため、その組織構造を観察する。上皮性の良性腫瘍である。 つまり腺腫である。正常な組織では、核が1列に並んでおり、細胞に極性がある。また粘液が存在して、杯細胞も観察できる。 良性の腫瘍の組織では、核が偽重層の構造をとっている

          【医学部勉強シリーズ】腫瘍1【病理学:第3回実習】

          【医学部勉強シリーズ】発生遺伝学と先天異常【遺伝学:第14章】

          みなさんこんにちは!本日から遺伝学について複数の記事にまとめていきます!今回は発生遺伝学と先天異常についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! 本文中に画像を挿入していないため、一部理解しにくい部分があるかもしれません。ご了承ください。 -- 異常形態学、先天性異常、人の胚発生(教科書を中心として)医学における発生生物学 先天奇形は3つのカテゴリーに分類できる。奇形は発生に関わる遺伝的プログラムの1つ以上に内的な異常があることで生じるもので

          【医学部勉強シリーズ】発生遺伝学と先天異常【遺伝学:第14章】

          【医学部勉強シリーズ】細胞障害の病理【病理学:第2回実習】

          みなさんこんにちは!今回は細胞障害の病理の実習についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 脂肪肝(変性)脂肪変性は肝細胞内に脂肪が蓄積する状態であり、可逆的な変化である。種々の原因で起こり得るが、多くはアルコール摂取及び栄養過多によるものである。肝細胞には中心静脈周辺と、門脈域(3つ組)の領域がある。脂肪変性はこの2つの領域どちらでも起こる可能性があるが、今回は中心性の脂肪変性を観察する。つまり中心静脈の周辺に脂肪が観察される。さらに細

          【医学部勉強シリーズ】細胞障害の病理【病理学:第2回実習】

          【医学部勉強シリーズ】循環障害【病理学:第1回実習】

          みなさんこんにちは!本日から病理学の実習について複数の記事にまとめていきます!今回は循環障害の実習についてまとめました。今までは講義のまとめ記事ばかりであったため、この記事で医学部の実習の雰囲気を感じていただければ幸いです! なお病理画像を添付していないためわかりにくい部分があるかもしれません。ご了承ください。 -- 肝うっ血(うっ血)心不全により大静脈系のうっ滞が起こり、肝臓がうっ血する。右心の手前に大静脈が、さらに手前に肝臓があることが原因となっている。 門脈域に

          【医学部勉強シリーズ】循環障害【病理学:第1回実習】

          【医学部勉強シリーズ】自律神経作用薬【薬理学:各論第2回】

          みなさんこんにちは!今回は自律神経作用薬についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 序論交感神経と副交感神経の節前線維、節後線維、神経伝達物質とその受容体について今一度復習しておく必要がある。 骨格筋にはニコチン受容体は存在するが、ムスカリン受容体は存在しない。 生化学コリンエステラーゼとはアセチルコリンを分解する酵素である。つまりコリンエステラーゼ阻害薬によってアセチルコリンが溜まり副交感神経の働きが強まる。 ノルエピネフリン、

          【医学部勉強シリーズ】自律神経作用薬【薬理学:各論第2回】

          【医学部勉強シリーズ】局所麻酔薬【薬理学:各論第1回】

          みなさんこんにちは!今回は局所麻酔薬についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 押さえるべきポイント局所麻酔薬の語尾はカイン(caine)となっているので注意する。 局所麻酔薬の分類以下の事項を把握しておくとよい。 神経組織のナトリウムチャネルを遮断することにより、活動電位の発生と伝導を抑制する。 局所麻酔薬はイオン型となって効果を発揮する。 構造により、エステル型とアミド形に分類できる。 アミド型にはamidoの「i」が薬物

          【医学部勉強シリーズ】局所麻酔薬【薬理学:各論第1回】

          【医学部勉強シリーズ】薬物アレルギー・薬物の耐性と依存性【薬理学:総論第7回】

          みなさんこんにちは!今回は薬物アレルギー・薬物の耐性と依存性についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 薬物耐性薬物耐性の定義 薬物を短時間内に反復投与して耐性が生じる現象をタキフィラキシーと言う。エフェドリンなどの間接型交感神経興奮薬で見られる。 -- 【医学部再受験・学士編入 ましゅうチャンネル】YouTubeで動画配信をしています!医学部受験・再受験・学士編入に関する動画や日々の勉強に役立つ動画を配信しています。是非チャンネル

          【医学部勉強シリーズ】薬物アレルギー・薬物の耐性と依存性【薬理学:総論第7回】

          【医学部勉強シリーズ】循環障害【病理学:第1回講義】

          みなさんこんにちは!本日から病理学について複数の記事にまとめていきます!今回は初回ということで循環障害についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! 組織の画像については添付していないため、一部理解しにくい部分があるかもしれません。ご了承ください。 -- はじめに疾患は複数の項目から成り立つが、病理学では以下の項目について学ぶ。 定義 原因 機序 病理形態 検査と臨床診断 充血とうっ血充血(hyperemia) 定義:上動脈の拡張

          【医学部勉強シリーズ】循環障害【病理学:第1回講義】

          【医学部勉強シリーズ】薬物動態と治療の個別化【薬理学:総論第6回】

          みなさんこんにちは!今回は薬物動態と治療の個別化についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 非線形薬物動態を取る薬の投与量の調節非線形薬物動態を取る薬物は語尾が「〜ン」で終わるものが多い。 線形動態と非線形動態を取る薬物について復習する。線形動態の薬物の場合、一定の割合、つまり指数関数的に薬剤が減少する。対数グラフにすると線形になる。一方で非線形動態薬物の場合は、一定時間で一定量の薬剤が減少する。つまり対数グラフにする前にすでに線形で

          【医学部勉強シリーズ】薬物動態と治療の個別化【薬理学:総論第6回】

          【医学部勉強シリーズ】容量反応性【薬理学:総論第5回】

          みなさんこんにちは!今回は容量反応性についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 薬と受容体の相互作用:用量反応関係EC50は全体反応の50%の反応起こす薬物濃度のことである。ED50は最大反応の50%の反応を起こす薬の容量のことである。LD50は致死作用の50%の反応を起こす薬の容量のことである。LD50とED50の比で薬が安全かどうかをチェックすることがある。 アゴニストは同程度の反応起こすのに必要な受容体の選挙率が異なる場合がある

          【医学部勉強シリーズ】容量反応性【薬理学:総論第5回】

          【医学部勉強シリーズ】薬物受容体と薬力学【薬理学:総論第4回】

          みなさんこんにちは!今回は薬物受容体と薬力学についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- 薬の受容体受容体の分類には以下の4つがある。 また3番目の分類にはさらに3つの細かい種類が存在することに注意する。 細胞膜受容体 核内受容体 薬と相互作用することにより機能が変化する高分子:酵素、輸送体系 (ナトリウムカリウムATPase、イオンチャネル)、核酸の3種類が存在する。 同定されていない受容体 -- 【医学部再受験・学士編入

          【医学部勉強シリーズ】薬物受容体と薬力学【薬理学:総論第4回】

          【医学部勉強シリーズ】薬の作用機序【薬理学:総論第3回】

          みなさんこんにちは!今回は薬の作用機序についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです! -- はじめにPD (薬力学)では薬が生体にどう影響与えるかを研究する。つまり薬が作用部位においてどんな作用機序でどのような作用を生体に及ぼすかを扱う。総論第2回で扱った薬物動態学では4つの式を用いて生体が薬にどう影響与えるかについて考えてきた。薬物動態学と薬力学では薬と生体のどちらが作用を与えるかが異なるので注意すること。 薬力学の学習目標薬の多様な作用点を

          【医学部勉強シリーズ】薬の作用機序【薬理学:総論第3回】