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【医学部勉強シリーズ】細胞障害の病理【病理学:第2回実習】

みなさんこんにちは!今回は細胞障害の病理の実習についてまとめました。医学部の講義の雰囲気を感じていただければ幸いです!

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脂肪肝(変性)

脂肪変性は肝細胞内に脂肪が蓄積する状態であり、可逆的な変化である。種々の原因で起こり得るが、多くはアルコール摂取及び栄養過多によるものである。肝細胞には中心静脈周辺と、門脈域(3つ組)の領域がある。脂肪変性はこの2つの領域どちらでも起こる可能性があるが、今回は中心性の脂肪変性を観察する。つまり中心静脈の周辺に脂肪が観察される。さらに細かく観察すると、肝細胞内に脂肪が溜まっていることがわかる。

腸上皮化生

腸上皮化生では、胃の細胞が腸の上皮細胞に入れ替わっている。腸上皮化生は完全形と不完全型に分類される。完全型は杯細胞(ゴブレット細胞)とパネート細胞が見られる。不完全型は 杯細胞(ゴブレット細胞)のみが存在し、パネート細胞が欠けている。杯細胞(ゴブレット細胞)については、細胞内に粘液を持つ。パネート細胞は杯細胞(ゴブレット細胞)よりも深い位置に存在し、赤く着色している。

脾梗塞(凝固壊死)

凝固壊死とは、蛋白質変性が主体となる細胞壊死である。凝固した細胞や組織の形を長期間保存する。肉眼観察によっても組織が梗塞により凝固壊死しているかどうかがわかる。凝固壊死している部分は色が薄くなっている。凝固壊死する原因は脳梗塞により血流が失われることである。凝固壊死した部分をさらに細かく観察すると、細胞が死んでおり、核が観察できない。一方で、凝固壊死していない部分は核が存在し細胞が生きている。

扁桃体肥大(アポトーシス)

胚中心の部分は色が薄くなっている。胚中心の中のある部分でマクロファージが貪食した後の様子が観察できる。つまりアポトーシスで死んだ細胞をマクロファージが処理した形跡を観察することができる。さらに細かく観察するとマクロファージの内部にアポトーティックボディーが観察できる。アポロティックボディーとはアポトーシスで死んだ細胞がマクロファージ内で処理されているものである。

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