親に知って欲しい金融用語『金融リテラシー、低いとどうなる?』
「金融リテラシー」という、わかるようでわからない言葉を、よく聞くようになりました。
リテラシーとは英語の「Literacy」で、意味は「読み書きの能力」です。
ただ日本で使われるときには「読み書きの能力」という意味で使われることはほとんど無く、
ある特定の分野に関する知識や理解能力
という意味で使われています。
では次に「金融」ってな~に?って調べると、
「お金を融通すること」と出てきます。
「融通する」は「やりくりする」という意味ですから、
金融とは、
お金をやりくりすること
という意味となります。
つまり金融リテラシーとは、
お金のやりくりについての知識や理解
ということになります。
もう少し深い言い方をすると、
お金のやりくりに関する知識や情報を正しく理解し、
自ら判断することができる能力
ということです。
金融庁は「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、
①家計管理
②生活設計
③金融知識及び金融経済事情についての理解と適切な金融商品の利用選択
④外部の知見の適切な活用
という4つの分野に分け、それぞれについて年代別に学ぶべき内容を整理しています。
とてもざっくりですが、それぞれの意味はこんな内容です。
①家計管理
入ってくるお金(持っているお金)と出るお金(使うお金)の管理ができるようになりましょう
②生活設計
自分の人生設計を考え、将来必要なお金の準備をしましょう
③金融知識及び金融経済事情についての理解と適切な金融商品の利用選択
金融や経済(景気、インフレや金利など)と金融商品(投資信託や保険、ローンなど)の話しや仕組みを知りましょう。良い商品を選び、金融商品トラブルに巻き込まれないようにしましょう
④外部の知見の適切な活用
金融に詳しく、中立でアドバイスをしてくれる人とお友達になりましょう
と言うことで、では、金融リテラシーが低いとどうなるのか。
上記に沿って考えると、わかりやすいと思います。
💦 欲しいものをガマンできませんから、入ってくるお金より出るお金が多い生活で、毎月赤字です。貯金などできるわけがありません
💦 貯金ができないのだから、将来必要なお金の準備もできません。子どもの進学に必要なお金も準備できないし、老後に必要なお金のことなんかそれこそ考えることもできません
💦 欲しいものをガマンしませんから、すぐに消費者金融からお金を借ります。利息のことなど考えもしません。1年で倍になるとか、うまい儲け話しにはすぐ飛びつき、何度も痛い思いをします。保険も訳も分からず、言われるまま入っています
💦 類は友を呼ぶ。相談できるのは、同じレベルの金融リテラシーの人ばかり。アドバイスがアドバイスにはなりません
少々厳しい見方になってしまったかもしれませんが、これはあくまで一例です。
わが子に、こんな大人になって欲しい親は、誰一人いないと思います。
そのためには、まず親に金融リテラシーが求められます。
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