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映画『ドライブアウェイ・ドールズ』 お熱いのがお好き(ネタバレ感想文 )
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まあ、自分でもマイナーな映画ばかり観て、もう少しヒット作とか話題作とか観ろよ!と思いますけどね。
コーエン兄弟の弟=イーサン・コーエン初の単独監督作。
私は、このインテリ兄弟が大好きなんですよ。
わざと、エロ・グロ・ナンセンスをやりたがるインテリバカ話。
兄ジョエルも『マクベス』(2021年)を単独監督して、今度は弟が単独監督。どうしたんだろう?兄弟喧嘩でもしたのかな?
それとも、この兄弟らしい悪戯心なのかな?
いずれにせよ「客の入らない」映画ですけどね。
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いきなりネタバレというか、観た人にしか分からないことを書きます。
ラストシーンでおばさんが一言セリフを言うんですが、これがビリー・ワイルダー『お熱いのがお好き』(1959年)を彷彿とさせるんです。
あ、この映画、『お熱いのがお好き』の本歌取りなんだ、と(最後の最後で)気付いたら、なるほど、ギャングに追われる基本ストーリーはほとんど同じなんですよね。
そうかあ、あの女性楽団と深夜の列車でワチャワチャするシーンは、女子サッカー部に置き換えられていたのか!とかね。ププッピドゥ
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『お熱いのがお好き』は、女装した男のコメディー物語でしたが、本作は同性愛が当たり前の世界。
さすがインテリ弟。そんなところまで捻りがきいている。
上述した「ラストシーンの一言」も、『お熱いのがお好き』は女装男のコメディーだから成立するセリフだったのと同様、同性愛設定だから成立するセリフになっている。
例えばリベンジポルノとか、性的なことで脅されるのは女性だけど、この映画では男が性的なことで脅されるのも面白い。
同性愛が当たり前の世界と書きましたが、むしろ男女逆転異世界かもしれませんな。
改めて映画館に足を運ぶことはないけど、ケーブルテレビで放送してたら、真剣には観ないけど、BGV的に流しっぱなしでダラダラ観たい映画。
(褒めてるのか?)
(2024.06.16 渋谷シネクイントにて鑑賞 ★★★☆☆)