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映画『そうして私たちはプールに金魚を、』 狭山にして原点(ネタバレ感想文 )

監督:長久允/2016年 日(2024年6月28日公開)

私の好きな長久允の新旧短編2本が、2024年6月28日(金)~7月11日(木)の限定上映だというので映画館に足を運びました。

公式サイトも無いので、消える前に映画館の上映情報を転載。

『そうして私たちはプールに金魚を、』

2012年の夏、埼玉県狭山市にある中学校のプールに400匹の金魚が放たれた。犯人は4人の女子中学生。「キレイだと思って」と供述した4人の15歳の少女たちがプールに金魚を放った本当の理由とは・・・!? 実際に起きた事件を元に、少女たちの心情を斬新な視点で切り取ったスピード感あふれるショートフィルム。アイス、部活、祭り、ゾンビ、ボーリング、自転車、カラオケなど記憶を刺激するモチーフの連続で、観る者の想像を裏切り続ける27分間。
★サンダンス映画祭2017短編部門グランプリ受賞
2016年製作/27分

『蟹から生まれたピスコの恋』

ピスコ(加納)は、カニの父と人間の母・石田みつみ(福田麻貴)の間に生まれた女の子。「ピスコ」というのは、カニの血筋ゆえ無意識でダブルピースをしてしまうことから、親友・くぼかよ(サーヤ)が付けてくれたあだ名。この愛らしいあだ名を、ピスコ本人も気に入っている。そんなピスコは18歳の時、教師の案浦(佐藤寛太)に恋をし、告白。しかも、案浦先生と付き合い始めたピスコは、禁断の恋にどんどんのめり込み、「卒業後すぐに結婚してよ」と逆プロポーズ!やがて、卒業式の日を迎えるが…!?
★サンダンス映画祭2024短編部門 審査員特別賞(監督賞)受賞
2023年製作/17分

『蟹から生まれたピスコの恋』はテレビ番組の企画から生まれたそうですね。Aマッソの加納はもっと可愛いはずだけどな。感想以上。

私のメインは『そうして私たちはプールに金魚を、』。

私が長久允を好きになったのは、彼の長編デビュー作『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19年)が大好きだからです。
同じく長久監督の中編『DEATH DAYS』(21年)でも書いてますね。

これらの原点が、この2016年の短編『そうして私たちはプールに金魚を、』だったということが分かりました。
この作品が描く、女子中学生が感じている「閉塞感」が、もうリアルで。
リアルすぎて、刺さって痛い。予告観るだけでも泣いちゃう。

好きすぎてコメントが書けないな。映画が短いせいもあるけど。

(2024.06.30 渋谷シネクイントにて鑑賞 ★★★★★)

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