ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 (ネタバレ雑感)
2024年7月9日から全10話のNHKドラマ。録画していてやっと観た。
観たくなかったんだけど、観ちゃったらメッチャいいドラマだった。
正直、この手のドラマは苦手です。
この手のドラマってどの手のドラマ?
いわゆる「感動ポルノ」というか感動の押し売りが嫌いでして、その最たるものが「熱闘甲子園」だと思ってる人種です。
障がいとか家族とかって「感動ポルノ」になりがちじゃないですか。
なのでBS放送時には敬遠したんですよ。
大九明子だってことにも気付いてなかったんですが、この地上波放送までの間に純子に出会ってしまったわけです。大九明子と純子だから渋々観始めたというわけです。
ああ、『ナミビアの砂漠』(2024年)でも書きましたが、我が家では河合優実を「純子」と呼んでいます。
で、結論を言うと、全然感動ポルノなんかじゃない。
むしろ、この原作者はそういうのが嫌いな人。
「この手の話」という自分の「思い込み」を反省します。
なんだろう、逆に感動した(<もはや何を言ってるんだか分からない)。
ゲラゲラ笑った。そしてグッときた。泣いた。
これは立派な喜劇です。
演出(と一部脚本)の大九明子は、今時大人女子の生き様を描く作家だと私は思っています。
そんな大九明子が、重くならずに軽やかに、そして愛情あふれる視点で、七実とその家族を描いていく。
いいドラマだった。本当にいいドラマだった。
余談
純子もいいけど、哀川翔の娘もいいんだ。