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映画『レディ・バード』 母と街と自分の名前について(ネタバレ感想文 )
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父と子と聖霊の御名において、アーメン。
この映画は、まるでそのカトリックの祈りに呼応するかのように、嫌いだったり反抗したりしていた「母と街と自分の名前」について「受け容れる」までの物語です。
「受け容れる」とは「大人になること」です。
若い時は早く「大人」になりたいんですよ。エッチも含めて。
でも、思い通りにならなくてジタバタしているうちは、まだ大人になれない(そのジタバタが若さの特権でもあるのですが)。
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『バービー』(2023年)が良かったので、グレタ・ガーウィグの他の作品を観る気になりました。『バービー』公開記念で限定上映をしていたのさ。
実は本作も公開時に気になっていたのですが、この頃、この手の「痛い系ティーン女子映画」(<勝手に命名)がちょっと食傷気味だったんです。
『スウィート17モンスター』(2016年)とか、あんまりはまらなかったんだよなー。でも、この手の「痛い系ティーン女子映画」は嫌いじゃない。
『バービー』を先に観ちゃってるけど、根底に流れるものは同じなのでしょう。
非常にテンポよく、密度も濃く、ドライブでの言い争いから始まり車を介して和解する構成も洒落てます。よくできた映画。
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強いて言えば、サクラメント(グレタ・ガーウィグの出身地だそうです)の位置付けが分からないんですよね。
カリフォルニア州だけどロサンゼルスじゃないわけでしょ。
神奈川だけど横浜じゃない平塚みたいなもの?
(2023.09.03 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて鑑賞 ★★★★☆)