映画『クルージング』 ゲイ・パチーノがウロウロしている映画(ネタバレ感想文)
1980年の映画ですが、私は全然知らない映画でした。
なんかウィリアム・フリードキンでアル・パチーノなんだってよ!程度で観に行ったんですけどね。
当時のゲイ・カルチャーを描写した貴重な映画というフレコミも目にしますが、今時の眼で見るとどうだろう?
結構、偏見も入ってる気もしますがね。
やっぱりどこかで「異質」の扱いだと思うんです。
ネタバレになるのであまり詳しく書けませんが、犯行動機がファザコンというか父に認められたいというか、むしろ父への畏怖、あるいは憎悪、なんなら父親殺しの代替手段として描かれているように思うんです。
で、これまたネタバレになるので詳しく書けませんが、アル・パチーノも、ソッチ側に堕ちることへの畏怖を憎悪という形でぶつけているんだと思うんです。
いやいや。ゲイって別に危険な存在じゃないから。
まるでトラックで運ぶニトログリセリンくらい「危険物」扱い。
さすがに「悪魔祓い」ほど酷い扱いではないですけど。
ウィリアム・フリードキン小噺。
(2024.11.10 新宿シネマートにて鑑賞 ★★★☆☆)