映画『1秒先の彼』 笑瓶ちゃんの遺作ということが一番せつない(ネタバレ感想文 )
大好きな宮藤官九郎脚本と大好きな山下敦弘監督の「初タッグ」に小さな胸をときめかせて映画館に足を運んだんですけどねえ・・・。
せつない・・・。
映画は全然せつなくないけど、結果がせつない。
リメイク元の台湾映画『1秒先の彼女』(2020年)は1秒も観たことないんですが、男女の設定を逆にしているそうですね。
なるほど。
私は、岡田将生君がワチャワチャ(暴走?ひとり相撲?)している前半から乗れなかったんですが、これが女子だったら優しい目で見ていられたような気がします。
でも逆に、終盤の清原果耶の「仕掛け」を男がやると思うと、なかなか犯罪行為のような気がしますしね。
うーむ・・・
男女逆転が乗れなかった原因ではないらしい。
「周囲よりワンテンポ早い男性とワンテンポ遅い女性」という設定を見ていて思ったのですが、脚本と演出のテンポが合ってない気がするんです。
ワンテンポ早いクドカンの脚本とワンテンポ遅い山下演出。
これが乗れなかった原因かなあ?
上述したようにオリジナルは観ていないので何とも言えませんが、基本は『めぐり逢い 』(1957年)の本歌取りなんだと思うんです。
あれもデボラ・カーが交通事故で怪我をするんじゃなかったかな?
個人的には乗れない作品でせつなかったのですが、笑瓶ちゃんの遺作だと思うと、それが一番せつない。
よ〜しこちゃんよ〜
(2023.07.09 TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞 ★★☆☆☆)