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乳児院で気づいたお米のおもちゃの持つチカラ。People「お米のおもちゃ」編part7『ピートラ』Vol.101

みなさま、こんにちは。
ピープル入社5年目、田んぼ大臣のかたぎりです。

不定期連載でお届けしております「お米のおもちゃ」編はこれで7回目。
ということで、もちろん今回もお米のおもちゃにまつわるお話を。

※これまでの連載記事はこちらから


全国の乳児院へおもちゃを寄贈

今回は、先日おこなった乳児院へのおもちゃの寄贈についてのお話。

乳児院とは、児童福祉法第37条に定められている児童福祉施設のことで、様々な事情により家庭では暮らすことのできなくなってしまった赤ちゃんたちを受け入れ、育てるための施設です。

「子どもの好奇心がはじける瞬間をつくりたい!」というパーパスを掲げるピープルとして、この乳児院で暮らす子どもたちにも好奇心はじける体験をお届けしたい、ということで全国約100カ所の乳児院におもちゃを寄贈させていただくことになりました。

お贈りしたのは「お米のおもちゃ」。
この連載でも紹介してきたように、赤ちゃんの普遍的な「なめる好奇心」を満たしてくれるこのおもちゃこそ、全国の様々な赤ちゃんたちが暮らす乳児院にお贈りするのにピッタリではないかと考えました。
そうして昨年末、計450セット以上の「お米のおもちゃ」がクリスマスプレゼントとして全国の乳児院へと届けられました。

職員さんが教えてくれたおもちゃの価値

お贈りした施設のうち、栃木県にある乳児院さんが、直接訪問することを快く承諾してくださいました。

栃木県といえば、実はお米のおもちゃにとってなじみが深い場所。
栃木県にあるおもちゃのまちには様々なおもちゃ工場があり、お米のおもちゃもその中で作られています。

栃木で作られたおもちゃを、栃木の乳児院の子たちに。
土地のご縁も感じつつ乳児院へとやってきた我々を、職員の方々は温かく出迎えてくださいました。

はじめに職員さんは、こんなことを我々に伝えてくださいました。
まず今回の寄贈をとても喜んでいること。
特におもちゃは壊れたり衛生面の観点でも消耗が早いため、新しいものがあると助かるということ。
さらに、おもちゃは遊ぶだけでなく譲り合ったりすることで子どもたちに社会性を身につけさせる成長には欠かせないツールだと考えているということ。

正直今回のおもちゃの寄贈、やる前はどんな反応になるのだろうかと不安な気持ちもあったんです。
おもちゃよりも生活用品などの必需品の方が求められているんじゃないかなと考えたりもしました。

でも乳児院で働く職員さんのお言葉を聞いて、おもちゃは子どもたちにとって欠かせないものだということを強く確信することができました。

みんなおもちゃが大好き

その後赤ちゃんたちのいる部屋に案内していただくと、そこには好奇心むきだしで遊ぶ赤ちゃんたちの姿が。
無我夢中にお米のおもちゃをなめている子もいれば、箱のほうを気に入った子もいたり、各々興味の赴くままに遊んでくれていました。
珍しい来訪者に驚き、おもちゃを持って職員さんの物陰に隠れながらこっそりこちらを見つめていた赤ちゃんもいました。

我々も初めて行く乳児院という場所に新鮮な気持ちを抱きましたが、目の前の赤ちゃんたちの無垢な様子だけはいつも見る光景と変わりないものでした。

そんな様子を見て、どんな境遇においてもおもちゃの前ではみんなが平等であり、どんな赤ちゃんもおもちゃが大好きでおもちゃを求めているんだなということを改めて感じたのでした。

ピープルのおもちゃのチカラ

職員さんは、こんなお話もしてくださいました。
「普段おもちゃは近くのおもちゃ屋や百貨店まで職員だけで買いに行くのですがで、ゆっくり選んだり一人一人のために買う時間はないので、使ってみてよかったものや、成長によさそうなものを店頭で見繕ってまとめて買うんです」
そうしておもちゃを買っていたら自然とピープルさんのおもちゃがたくさん集まっていました
おもちゃメーカーにとって、すごく嬉しいお言葉でした。

ピープルは、お米のおもちゃに限らずどんなおもちゃも、子どもたちを想い、よく観察し、それを形にすることで生み出してきました。
その成果が報われた、というと少し大袈裟かもしれないですが、そんな気持ちになるようなお言葉でした。

今回乳児院にお伺いし、職員さんのお話を聞いたり、赤ちゃんたちが遊んでいる様子を見たりして、お米のおもちゃ、ひいてはピープルのおもちゃが持つチカラに気づきました。

どんな子どもたちもおもちゃで遊ぶことは大好きです。
そしておもちゃが子どもたちに必要不可欠なことを大人もわかっています。
それでも、一人一人にほしいおもちゃを買ってあげることが当たり前ではない環境がこの世界にはあります。

そんな環境下において、赤ちゃんに夢中で遊んでもらっているピープルのおもちゃを見て思いました。
好みに大きく左右されない、子どもの普遍的な好奇心に根差したおもちゃであることがいかに大切かということを。

これからもピープルのおもちゃへの向き合い方を変えずに、ひたむきに商品づくりをしていこうと、そう強く思わせてくれた体験でした。

たくさんのお礼のお言葉

今回おもちゃをお贈りした施設の方々から、たくさんのお礼状が届きました。
その中には楽しそうに遊んでくれている様子やありがたいお礼のお言葉が綴られており、みなさん本当に喜んでくださったんだなということがしみじみと伝わってきました。

いただいたお礼状の一部

そのお礼状を一通一通読みながら、おもちゃというものをみなさんが大切にしてくださっていることを感じ、今回の取り組みをしてよかったなと心から思えたのでした。

お米のおもちゃシリーズはいよいよ今年15周年の記念イヤーに突入します。
今回気づいたおもちゃのチカラを存分に発揮すべく、また皆さんへのこれまでの感謝をお届けするべく、ここから様々なプロジェクトを始動していきます。
その内容はまたこの連載の中でもお伝えしていけたらなと思いますので、今後もぜひ「お米のおもちゃ」編をお楽しみに!
ここまでお読みいただきありがとうございました!

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