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上昇志向が強くなるほど人生の難易度が上がる
日本社会では上昇志向を持つことを求められる。
学生でも社会人でも常に成長し続けなければならず、もし自分自身に限界を感じ、競争から降りたならば「人生の落伍者」とみなされる。
ゆえに日本社会では、上昇志向を持つことは絶対的正義である。
厄介なのは上昇志向が強くなればなるほど、人生の難易度が上がりまくるということだ。
例えば、大企業に就職し、年収1000万を稼ぎたいと考えているならまず高い学歴を得なければならない。
となると、学生時代は皆が遊んでいる間も猛勉強しなければならなず、晴れて大学に入学できたとしても、「大企業に入る」ためにサークルや課外活動で活動しなければならない。
そして大企業に就職後も猛烈に仕事をしたり、クソみたいな人間関係の派閥に付き合わなければならない。
人生はクリアするのが難しいハードゲームになっているのだ。
もちろん、難しい人生をクリアするのに生きがいを感じている人ならば、上記のような生き方を選んでもいいと思う。
上昇志向を持つことそれ自体は悪くないし、皆が皆ゆるゆるな人生を選ぶのはあまり良いことではない。
けれども、難易度が高い人生をクリアするのに生きがいや喜びを感じない人が「マウントを取りたい」、「他人よりも社会的地位も年収も上な人生を送りたい」という不純な理由から上昇志向を持ってしまうと人生はとてつもなくハードなものになる。
自分に降りかかる問題に対処できず、心身ともに病み、最悪プレイヤーが自爆してしまうこともある。
誰もが皆上昇志向を持つ必要はないのだ。
人にはそれぞれ人生の進み方が違う。
だから、自分の性格に合った人生を歩めばいい。
それなのに、SNSの影響からか、万人が上昇志向を持ち、難易度の高い人生を攻略しなければいけなくなってしまっている。
結果として、極端に劣等感や自己否定感が強い人が大量に出てきている。
今の日本は「一億総マウント社会」と言える。
上昇志向を持ち、成長していき、社会的地位や高年収を獲得して他人にマウントを取ることを生きがいにしている人が多い。
極めて不健全だ。
人生というクソゲーは自分に好きなコンテンツを選んでプレイすればそれでいいのだ。
いちいち他人に自慢するための人生を送っていたら、自分の時間がなくなり、憂鬱な気分になってしまう。
上昇志向は絶対的な正義ではない。
自分が生きやすいように生きればそれでよし、なのだ。