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  • 連続note小説「藤塚耳のコーライティング」

    noteで連載した小説「藤塚耳のコーライティング」のマガジンです。

最近の記事

サステナブル・ファンク・バンド「Vulfpeck」が面白すぎる

アメリカのサステナブル・ファンク・バンドを標榜するバンド「Vulfpeck」が面白すぎる。良すぎる。 バークリーで学び、ミシガン大学でバンド仲間と出会い、Vulf Recordsという自主レーベルを立ち上げ、「歌のないモータウン」を標榜し「リズム・セクション(マッスルショールズのようなもの)」として活動しはじめたJack Stratton。 Spotifyのアーティスト・リンクはこちら。 日本語で書かれたオフィシャルファンブック(驚)がKindleで無料で(驚)読めるよ

    • 再生

      ついみてしまう

      みてまうのよ

      • +2

        セッションナイト。

        • 謹賀新年2023

          うさぎ年だ。かわいい。今年はたくさん旅がしたい。人と会いたい。うまい飯と酒が楽しみだ。人生を楽しみたい。その先に人の人生を幸せにすることも、待っていると思うから。

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        • 連続note小説「藤塚耳のコーライティング」
          6本

        記事

          夏の終わり

          病的な猛暑が終わってしのぎやすくなったと思ったら数日リバウンドがきている。でも、一度しのいでしまうとなんだかこの猛暑もあと少しか、と恋しい。今年の夏はなんとかいろいろ楽しい思い出が作れた。がんばってこうと思えた。

          あっつ。

          マンションの1階の緑地にきれいに咲いていた紫陽花もさすがの猛暑であっという間に干からびた。1日に何回もシャワーを浴びてTシャツを着替えたくなる。 あっちいっつうの。 日頃からコンデンサーマイクはこまめにショックマウントから外して乾燥剤つきの箱に入れておくのだけど本当にこんなに蒸し暑いなんて(特に海外の)機材メーカーの人には想像もつかないんじゃないかと思う。ギターにだって絶対よくない影響があるはずだ。 ここまで暑いと、音数が少ない音楽が聴きたくなる。4リズムにストリングス

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第6回(最終回)

          「耳祭り」まで、あと4日 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぅ  ぽぽぽぽぽぽぽぽぽ! スマートフォンのカメラの性能が非常に向上しているため、事実はあきらかだった。深夜、新大久保のラブホテル街から駅前へむかう、藤塚耳と、となりに男が一人。ナマコが布団のなかで妄想したあらゆるケースの中で、それは最悪のものだった。藤塚耳に恋人がいた、男がいた、とナマコはうめいた。予想通り、音楽関係者じゃないか。どうせ、こいつとユニットでも組むんだろう、どうせ、こいつに影響されて、ろくでもない音楽を好きになっ

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第6回(最終回)

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第5回

          「耳祭り」まで、あと6日 「耳ちゃん、残念だなァ。耳ちゃんは素敵なのに、どうして僕の好みの曲をやってくれないのかなァ。絶対そのほうが路上からのサクセスストーリー、天使の歌声きっと届くと思いマス」  そこまでフリック入力した手が震えて、ナマコはスマートフォンを地下鉄のホームに落っことした。着膨れした朝の通勤ラッシュで、棘皮動物たるかれの体壁はすっかり擦過傷だらけだ。まいにちナマコに通勤させるなんて、正気の沙汰じゃない。かれはそう思うが、日々の糧を得るためにはこのIT多重下請構

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第5回

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第4回

          * 「ま、またまた」  耳は警戒心を悟られないようにふるまいながら、路上にあつまる、ほかのファンの対応を優先した。なるべく自然に行動しながら、危険なファンを避け、なおかつそれがファンのあいだで「塩対応」と呼ばれるそっけないものにうつらないよう、客観的な視線を意識する。それでもその太ったSSWおじさんは、煮コゴリのように固まった表情のまま、二、三歩だけ耳のほうに近づき、また「ま、またまた」とちいさく発言した。周囲のファンのうち、機転のきく数名が、それとなくSSWおじさんと耳の

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第4回

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第3回

          第2回はこちら 「耳祭り」まで、あと16日 きびしい寒波がおそう冬の夕暮れ、渋滞する明治通りとの交差点を越え、JR新宿駅の甲州街道口改札出口にむけて、なだらかに坂道となる国道20号・甲州街道の、都内にしてはずいぶんと幅のある歩道を、一匹の、人間の成人の背丈ほどもある、しめったナマコが、ゆっくりと、黒い液体をちょっとずつもらしながら、その体躯の全体を、ぬるぬるとうごかして移動していた。体壁を伸縮させながら、芋虫の要領で駅前をめざす。速度は人間の通行人たちにはおよばないが、確

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第3回

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第2回

          第1回はこちら 「耳祭り」まで、あと18日 「おはよう、耳さん。今日のファッションも、素敵ですネ」  耳がアップしたインスタグラムの自撮り写真に、また同じ人物からコメントがついた。耳は普段ならそれを小石のようにスルーして「ありがとうございます♪」と機械的にコメントを返すのだが、今朝はそうはいかなかった。コメントの最後の「この前のショッピングの時に買った服かナ(汗)?」という一文があまりにも気がかりだったからだ。  耳の路上ライブには、さまざまな客がいる。少し足をとめ、すぐ

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第2回

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第1回

          「藤塚耳のコーライティング」 ペンギンス 「耳祭り」まで、あと19日 Zoomミーティングに参加する https://us02web.zoom.us/j/81024848562?pwd=WGc0MTBWeTRxQ3J6N0xpaGpRTGhIZz09 ミーティングID: 810 2484 8562 パスコード: 132877 ワンタップモバイル機器 +12532158782,,81024848562#,,,,*132877# 米国 (Tacoma) +130171585

          連載note小説「藤塚耳のコーライティング」第1回

          小説を書きました。

          おはようございます、作曲家のペンギンスです。 じつは昨年、小説を書いて文学新人賞に応募していました。 上位4パーセント(二次選考通過)のところまでいったので、客観的に決して悪くはない出来だとおもいます。 そこで、noteで近日、読みやすい連載形式にして公開予定です。 お楽しみにお待ちください!

          小説を書きました。

          楳図かずお展で栄養補給

          六本木ヒルズの東京シティビューで開催中の「楳図かずお展」に行ってきた。今週金曜、明後日までです。 日本のアートって「アートではない」と自他共に認めていたものがアートになった場合がいちばんおもしろいと思っていて、楳図かずおはその代表例とも言える。貸本屋さん(というものが昔あったらしい)向けにリリースされた「恐怖まんが」で名を馳せたひとだけど、今それをみるとグローバルにアートと認められる。 今回は若手アーティストによるトリビュート的な作品も面白かったし、なにより六本木ヒルズと

          楳図かずお展で栄養補給

          「好きなことで生きていく」と「気がつくと好きなことだけやっている」の違いというか似てるというか。

          「好きなことで生きていく」と「気がつくと好きなことだけやっている」の違いというか似てるというか。 前者は決意表明だが後者は結果報告だ。 前者は持て囃されるが後者は脚光を浴びない。 前者は良いこととされるが後者だって決して悪いことじゃない。 前者は韻を踏んでいないが後者は五七五だ。

          「好きなことで生きていく」と「気がつくと好きなことだけやっている」の違いというか似てるというか。

          90's UKロック

          久々に90's UKロックを色々聴き返している。 引き込まれる。 ブラーの「Boys&Girls」さえ引き込まれる笑 Suedeは生々しく2000年代前半の(個人的な)地獄の景色が蘇るし、 ロックとはちょっと違うけどUnderworldのborn slippyも外せない。 ただやっぱり聴き返すと圧倒的にRADIOHEADの凄さがわかる。 「KID A」ももちろん音がいいし(同じ人にマスタリングを頼んだ)、 いわんや「OK Computer」に至っては信じがたいほ

          90's UKロック