夜中にちょっとフェイブルマンズ
休みの前の夜、寝る時間だけど眠気が襲ってこない日は、映画を観るチャンスです。
いつか観ようと確保していた中からではなく、適当に見つけた映画を鑑賞することにしました。
映画の名前は『フェイブルマンズ』
あらすじに8mmカメラを手に入れた少年が映像を撮りはじめて……との内容で、面白そうだなと観ることにしました。
2時間半の長編でしたが、途切れることもなく、眠くなることもなく、最期まで観ることが出来ました。
面白いなぁ、と思い、誰の映画だろう?と調べてみたところ監督はスティーブン・スピルバーグ。
サブスクから映画を観るときは、つい星の評価数を気にして選んでしまいますが、今回はつまらなくて眠気に襲われれば、それはそれでヨシと考えて選んでいました。
とても映画に失礼な鑑賞態度です。
アクション系はちょっとそぐわないので、落ち着いた雰囲気の絵で、あらすじが面白そうということだけで選んだ『フェイブルマンズ』でしたが、ハードルを設けていない映画鑑賞は、とても良いものでした。
本作は、スピルバーグ監督が自信をモデルにした映画らしく、フェイブルマン少年が主人公です。
少年の名前はサミー・フェイブルマン。
タイトルに「ズ」が付いているのは、少年が主人公でありながら、その家族を中心に描いている映画だからでした。
特に、母のミッツィは主役か?ぐらいスポットが当たっています。少年が映画に心を動かされて、熱心に映画の道に進んでいく物語としても楽しめますが、母目線で少しずつ育ち離れていく息子を見る物語としても楽しめそうです。
フェイブルマン少年が撮る映画は、まだまだ拙さがありますが、映画に対して詳しくない自分が観ても、どれも熱を感じました。
西部劇と戦争モノがありましたが、どちらも良いものでした。お金と時間をかければ必ずしも良い映画ができるわけではなく、創造するには熱意と工夫が重要なのかもしれません。
最後のシーン、ちょっとしたユーモアがあります。
きっと劇場で見ていたら笑いが起きていただろうなと思わせる締め方で、私は思わずニヤッとしてしまいました。