絵本『だれでものいえへ』ongoing project vol.10
こども食堂のためのマップを作る
vol.09では、こども応援ネットワークPineの依頼を、こども食堂周知のためのマップ・HP・そして後に絵本に育つための冊子に分けた話をしました。
今回はこの中の『こども食堂周知のためのマップ』を作ったお話をします。
こちらが、そのマップ『こどもサードプレイスマップ』と、その大人向け『町で子どもを育てる暮らす』です。
中身はこんな感じ。
制作は浜園さんと、こども食堂やこどものための活動を実際に運営している『Pineこども応援ネットワーク』メンバーの力をお借りしました。
お借りしました、と言うと簡単ですが、Pineの皆さんのお話を聞いたりアドバイスをいただいたりするのは、ものすごく勉強になりました。
勉強と言うと頭に詰め込む感じがしますけど、Pineの皆さんのお話を通して、こどもたちの本当の現状を知ることは、頭じゃなくて肌で世界を知っていくような感覚があります。
この仕事は、わたし自身の人生の歩みにとっても、大切なものになっている実感があります。
表紙は『こどもサードプレイス』として『居心地の良さそうな場所さがし』が出来そうだな、と思って、こどもに手にとってもらえるように考えました。
スクールマップは、こどもが自分の住んでいる場所をおおまかに認識できる目的になっています。
そして拠点を持って活動するPineメンバーの紹介部分。こども食堂や居場所の開催日時など詳細情報が入っています。
こだわったのは、こどもたちが拠点を探しにきたときに、建物の外観でここだと認識できるよう、各拠点のアイコンを作ったことです。
それから、特定の拠点は持たずに活動するPineプレイヤーの紹介。ここではマップであることをから外れないよう『Pineひろば』での活動を定点にしています。
そして裏面のこちらは草加全土のマップ。紹介する拠点ごとに切り取ったマップにするのではなく、全土の地図にしたのには理由があります。
浜園さんこと『こども応援ネットワークPine』の願いは、全ての学区域に、こども食堂があること。
それならば、今(Pineで繋がっている)こども食堂がある地区だけでなく、全ての学区域にこども食堂ができる未来のために、草加全図の地図を作るのはマストだと思ったからです。
全部の道はイラレによる手描きで作っています。
もしかしたらaiにお願いしたら速攻でできる作業なのかなあ?
かもしれないけど、、、仕上げてしまった今となっては知りたくないです、、、。
でも全て手描きでやったことには、なんか意味があると思っています。
草加の地理の不思議がわかったし、、、。
そしてその下にあるのは、大人向けの表紙とページになります。
子育てが少し楽になったりしますよ。
子育ては家の中だけでなく、町に出ることで楽になることがありますよ。
また、暮らしている大人に向けては、町のこどもたちのためのボランティアは、無理なく楽しくできるんですよ、と、伝えています。
そして最後には、こどもたちの未来へ向けてのPineの思い、理念を置きました。
Pineひろばや草加駅前丸井内観光案内所で手に入れることができます。
是非見てみてくださいね。
市役所からのお知らせによるとマップは草加の小学校全てに配布されたそうです。
ありがとうございます!
今のところ、校内に貼ってもらう感じの配布とのこと。
全てのこどもに配れたらいいなあ、、、。
学校に行っていない子にも(こそ)、届いたらいいなあ。
考えたいです。
良い考えをお持ちのかたいらっしゃたらアドバイスください。
次回はいよいよ、冊子が絵本になるところをお話します。
つづく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2024/09/27
ペレカスブック新井由木子
記事の制作公開は、編集者土井章史さん、クライアントこども応援ネットワークPineさんのご了解をいただいています。
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記事:ペレカスブック店主イラストレーター・デザイナー:新井由木子
ペレカスブックは埼玉県草加市の小さな書店。
実店舗は2023年5月にクローズ。新店舗を持てるように奮闘中です。
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