絵本『はけたよ はけたよ』/読み聞かせ
一人でパンツが履けないたつくん。
片足立ちで履こうとすると、
「どでん!」と尻もちをつく。
「えい、パンツなんかはかないや!」と
裸のまま外に駆け出したたつくんだったが、
動物たちには笑われるし、
さぎの片足立ちを真似て失敗し、
おしりが泥だらけにもなってしまう。
家に帰ったたつくんは、
尻もちをついたままパンツを
履いてみることに・・・。
パンツやズボンを自分で履くことに
取り組む時期におすすめです。
つむぐ 2才1か月
つむぐは、「どでん!」が大好き。
たつくんが「どでん!」と
尻もちをつくのを、喜んで真似したがります。
たつくんはね、ひとりで
パンツがはけないんだよ。
だって、ふらふら するんだもん。
ほら、かたあし あげて・・・・・・
僕:ほら、かたあし あげて・・・・・・
つ:どでんだよ!
つむぐどでんしゅるの!
僕:つむぐさ、そこ(床)で
どでんしたらいたいいたいなるから、
お父さんの膝の上でしたら?
つ:どっでんっ。
と言って、僕の膝にどでんしてきました。
しかもちょっと甘えて、
そのまま仰向けになって
「ァェハァッ!」と笑いかけてきます。
いやぁ、たまりません。
たんぼに くると、さぎが いたよ。
いっぽんあしで たっていたよ。/
たつくんは、さぎの まねを したよ。
僕:つむぐさぁ、
たつくんみたいに片足立ちできるの?
つ:うん、は、はぃ!
勇んで立ち始めたつむぐ。
つ:みてね、ほら!
これでぇー、はっ! ほっ!
ァハハ! ォホ! ォホホ!
掛け声つきで、右足を
上げ下げしながら笑っています。
つ:じゃんぷもできる。
じゃんぷ! じゃんぷ!
調子に乗ってきて、
ジャンプまでし始めました。笑
おかあさんは、おふろばで、
たつくんの おしりを
じゃぶじゃぶ あらったよ。
「さあ、パンツを はくんですよ。」
つ:おふろばだょ! おふろ。
僕:何してるのかな、お風呂場で。
つ:おふろばで、ひぃーそぉーしてる。
ひぃーとぉー!
僕と妻:シーソー?笑
つ:ひぃーとぉー!
ひぃーとぉー!
僕:シーソーしてるの?
つ:ひぃーとぉー!
妻:シート? シート敷いてる?
つ:うん。
妻:ピクニック?
つ:シャワーだよ。
僕:シャワーしてるんだ。
つ:うん。
つむぐは、伝えたいことを
親にわかってもらうのに必死です(笑)。
確かに、お風呂場の床の絵は、
ウチが使っているピクニックシートに
色合いが似ていました。
つむぐの言葉を解読するのはいつも妻。
妻にはかないません。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
この頃のつむぐはまだ、
パンツを自力で履けませんでした。
僕が「『はけたよはけたよ』してみる?」
と訊くと、つむぐは、
「こーして、こーして」と言いながら、
たつくんのように尻もちをついたまま
一生懸命履こうとはしていました。
パンツ履きに夢中になるあまり、
そのまま後ろに倒れて
頭をぶつけたこともありますので
お気をつけください。笑
その後、保育園の先生から、
ズボンが一人で履けたと聞いた僕は、
つむぐに訊いてみました。
僕:つむぐ、「はけたよはけたよ」
できるようになったの?
つ:うん!
つむぐは元気よく返事をして、
ズボンを一人で履いてくれました。
僕と妻が「やったね!」と言うと、
つむぐは、とても嬉しそうな顔をしていました。
たつくんと一緒に、
パンツやズボン履きを頑張ってみるのも
おすすめです。
『はけたよはけたよ』
神沢利子文、西巻茅子絵
偕成社、1970年