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バイトを30種類以上経験した結果得た学び

①バイトはお試しで業界を覗けるチャンス

高校3年生から社会人3年目(25歳)に至るまで
様々なバイトを経験してきました。
短期・単発バイトかつ肉体労働系が多いのですが、気になる業界に飛び込める&職種を体験できるというのはバイトならではの醍醐味だと思っています。
工場、飲食、観光イベント系、農業、小売、夜職、着ぐるみ、足のかかとの水分を計測されるバイトなど…多岐に渡って貴重な経験をさせていただきました。
北海道の田舎に住んでいたので美容アパレル系の華々しいバイトやインターンの類は経験したことがないのですが、田舎だったからこそふと舞い込んでくるバイトの機会や人脈を逃すまいと躍起になっていた節はありました。
制服を着るのも楽しくて、旅館中居さんの着物やスナックの平成アイドルのような制服、工場のガチガチ白衣など…職業体験のような気持ちでワクワクしていました。
そんで、就職前にバイトを通して気になる業界をお試しで体験したことでその業界への幻想を見事に打ち砕かれたり 自分が本当にやりたいことは何なんだと考えるきっかけになりました。
気になる業界があるのであれば、空気感をサラッと掴むために、まずはバイトで一部体験してみるのがおすすめです。

②こんな時あなたならどうする?を迫られる瞬間が何度もある

これは社会人になってからは日常茶飯事ですが、
学生の頃は学校というある程度起きる事柄が予測される集団生活だったので、学外でバイトを始めてからは『ちょ待っ、どうしたら良い訳〜⁉️』という場面の連続でした。

居酒屋でバイトしていた時のことです。
一緒に働いていたスタッフがべろべろに酔っ払って厨房の床で思いっきり寝てしまい(おい)、お客さんの注文オーダーをさばききれていないまま待たせてしまったためイカつめのお客さんが厨房に入ってきて怒りながら片手で玉子10個入りパックをぶっ潰すという修羅場に遭遇しました。
クレーム対応を求められる場面は勿論のこと、
「社長にならない?」と一見美味しい話が舞い込んできたり、嫌味や陰口を言ってくる従業員を前にした時や技量が追い付かずドレスオムライスがグチャグチャのボロ切れのような一皿になってしまった時、などなど…
こんな時、どうする?という場面が次から次へと忍者屋敷のように訪れます。
勝手に勢いで判断したり、自分の感情を優先したり、出来ないことを出来ないと言えなかったり、言われたことしか出来なかったり…ひとつひとつ、バイトで失敗して怒られながら自分の不甲斐なさや注意のなさに気付かされていきました。
型があってのアレンジ、という言葉があるように
何事も基本を学んでから応用していくことができるのだと思います。

③肉体労働には限界がある
学生時代は朝3時まで居酒屋でバイトして7時から17時まで事務のバイトをするというハードな生活をしていたのですが、普通に鬱になりました。(その後3年程社会復帰に向けてリハビリ生活でした。)
当時は自他共に認める貧乏学生だったのでとにかくお金を稼がなきゃ!という焦りもありつつ、高時給なバイト先も無かったので最低賃金(¥810)で必死に頑張っていました。が、1日中働いても月15万程度の収入。感覚的には寝ずに死ぬほど働いているし、大学の授業に出ないといけない余裕の無さすぎる生活。この生活は長く続けられない、肉体労働には限界がある‼️と痛感しました。長時間の立ち仕事も腰が痛くて辛かった。

④新しい場所にポンと飛び込む力がつく
新しい環境に飛び込むことに対しての抵抗はほとんどなくなりました。
勤務先にやばい人がいたらどうしよう…という不安も、「行ってみないと人間関係は分からん」「やばい人がいたら単発バイトだから最悪逃げれる」という考え方に変わりました。
「自分にできるかな…?」という緊張も今となってはありません。何も分からない・出来ない人にいきなり高度なことを求めたり説明が難しくて新人が挫折してしまうような職場は長く働きにくいのでは?ということが分かるだけなので、自分は真っ白な状態で出勤するのみ。
ただ、求人先や仕事内容には危険なものもあるので、事業所のGoogle評価や知り合いや街での評判、仕事内容の確認をするようにしています。(求人アプリの事業所評価は割りと高評価で良いことが書いてありますが、本音を書いてしまうと次の応募がしにくいから当たり障りのないことを書く…というのはよくあることではないかと思っています。)


⑤お金が掛かるサービスを受けられる場所ほどお客さんの懐が深い
一概には言えないですが、コンビニで働いていた時の客層と三つ星旅館で働いていた時の客層は異なっていました。コンビニのサービスが悪いという事ではなく、老舗旅館など高額なお金を払ってサービスを受けに来ているお客さんは穏やかな印象の方が多かったです。あくまで個人的意見です。

⑥好きなことを仕事にすると嫌いになってしまう
映画千と千尋の神隠しが昔から好きで、温泉情緒溢れる旅館で働きたい!作務衣とか着たい!温泉浸かりたい!と漠然と憧れていて、実際に旅館でバイトをしてみたら朝早い夜遅いハードなスケジュールで料理出しにお客さんのご案内に清掃に息継ぎする暇もなく、1日の終わりは温泉に入る気力も無く……今度はお客さんとして行く‼️このジェネリック極楽浄土を味わってやるううう‼️と心の底から思いました。私は旅行を仕事にするのは向いていないんだな、と気付いた一件です。

⑦コミュ症だけどレジ接客系なら対応可(※私の場合)
コミュ症だからと言って、人と全く話せない訳ではなくレジ接客系の最大瞬間風速で過ぎ去って行く事柄に対しては全然対応できることが分かりました。話す内容がある程度決まっているのでテンプレを早口気味でリズムに乗って話すイメージです。ただ、居酒屋やスナックでワイワイ会話をしたり質問など変化球に対しては本当に苦手で、AIみたいなつまらない会話を繰り広げてしまう自分に嫌気がさしていました。お酒がないと楽しく話せないの‼️‼️‼️‼️と心の中で良い訳して泣いておりました。

バイトを30種類以上経験すると、
自分は労働の何が良くて何が嫌なのか、
良い大人悪い大人の定義は何なのか、
お金を稼ぐことに意味を見出したいのか否か、
などなど自分の労働観が見えてきたりします。
最近は金欠でバイトで目先の生活費を得るために
バイトしてますが、目的を見失わないようにすれば乗り越えやすいのではないかと思っています。

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