本 十牛図入門 (続き8)
牧人は、ダイヤモンドに比せられる強力な禅定力で、最後の最後まで残った微細な煩悩、エゴ心の残滓を、焼き切りました。
そして、「空一円相」の世界に一瞬の内に飛び込んだのだそうです。
第8章 真っ白な空(人牛俱忘)
いよいよクライマックスでしょうか。
ここになんと書いてあるのか。興味しんしんでした。
ここの絵はそう、〇。
空っぽです。怖いような、惹かれるような章です。
*
ああ、そういえば、坐禅会で知り合った方が、坐禅のあとは仏様からすごく
パワーをもらえる、といっていたのを思い出しました。
話を聞いたときは、へっ、そんなことがと思いました。
彼女は、すべてとつながっている状況になっていたのでしょうか。
この章を読んでいたら、ふっと思い出しました。
*
この章のテーマは「空」です。
サンスクリット語の空、シューンヤは数学の0(ゼロ)なのだそうです。
でも、私には遠く及びません。
いつか、ほんの少しでも、あ、と思い当たる日がくるのでしょうか。
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