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サウナビルダーツアーinフィンランド振り返り記事 〜Rajaportin Sauna 編〜
今回のサウナツアーで、どこのサウナに一番感銘を受けたかと聞かれたら、即答でラヤポルティと答える。それくらい学びがあり、ロウリュの質や空気の流れにこだわり尽くしたサウナだった。
実は、蒸-五箇サウナ-にも、ここのタオルが飾ってある。以前、うちのボス@tango_sauna_boss_nk がフィンランドに行った際のお土産だ。
念願叶って、自分がここにいることが不思議に思えていた。
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まずは、ラヤポルティのサウナフリーク、アレックスからサウナの講義を聞く。
この講義、正直度肝を抜かれてしまった。
自分はまだ、サウナについて何も知らなかったんだなと思い知らされた。
吸気と排気の位置関係や、ストーブとドアの高さの関係、ストーンの配置やメンテナンス等、本当に何も知らなかった。
自分はサウナで働いているので、少しはサウナについて普通の人よりも詳しいはずと鷹を括っていたが、それさえも恥ずかしくなるくらい、まだまだなんだと思い知らされた。
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僕は今回のアレックスの講義で、一番心に残った名言がある。
『ただ温度が熱いだけのサウナは、疲労感が溜まるだけで、リラックス出来ていない。これをトースターサウナと言う。心地の良いサウナとは、湿度、ロウリュの際の計算された空気の流れ、石の蓄熱と、様々な条件ががっちりハマって完成する。もう一度言うが、ただ熱いだけではダメなんだ。』
ほとんどの日本人サウナーが、ドキッとなったことだろう。もちろん、僕もなった。
フィンランドのサウナは、基本的に70~80度前後が基本であり、ロウリュは30秒に一度でサウナ室はかなりの多湿。ロウリュを楽しむのが基本であり、息もしやすく過ごしやすい。
反対に日本のサウナでは、90~100度でロウリュする灼熱サウナなんてのがあるかもしれないが、これ、正直ナンセンスだと感じた。一つのコンテンツとして成り立っているかもしれないが、身体はリラックスよりも疲労感を覚え、皮膚等にもかなりのダメージがあるそう。
そして、ちょっとマニアックな内容になってしまうが、ラヤポルティは輻射熱に徹底的にこだわっていた。
ストーブと人の距離が近いと、なんだか体がヒリヒリして痛くなる現象。実はこれ、ストーブからの輻射熱らしい。
基本的に、フィンランドのサウナは広く、ストーブと人との距離が離されている。そして、サウナ室の壁にも、ラヤポルティは木ではなく石灰粘土が使用されており、良く蓄熱する反面、輻射熱は穏やかと徹底的なこだわり。
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そしてここの真髄、ロウリュ。
満場一致で参加者みんなが言っていたのが
『水蒸気の粒が細かく、甘い。空気に抱かれているよう。』
いよいよヤバい人だと思われるかもしれないが、本当にこの感想がピッタリだと思う。空気が滑らかで、一発でサウナ室が多湿に変貌し、そしてこの湿度がかなりの時間維持されるラヤポルティのサウナ室は、まさにサウナ王者の貫禄さえ漂っていた。
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このくらいから、ツアー参加者数名が脱落していた。自律神経がバグを起こしているのも、正直分かっていた。だが、もう次いつ来れるか分からないフィンランド。漢方や常備薬を服用しつつ、ラストまで走り切る決心をこの日誓った。
旅も折り返し地点、だがまだ続いていく。
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